SWOT分析の知識や理論は、私の本やオンライン講座を見て頂ければ、ある程度わかります。「機会」の30のヒントや、「強み」の30のヒント、クロス分析の内容等々SWOT分析の進め方、順番も1回研修(SWOT分析スキル検定初級講座)を受ければ、誰でも分かるものです。しかし、知識だけで「SWOT分析検討会」が推進できるかといえば、それは否です。むしろ、SWOT分析知識がなくたって、ある技術を持っていれば、その人の方が「効果的なSWOT分析」をコンサルティングができるのです。
これまで数多くのSWOT分析をコンサルティングしてきました。最初、SWOT分析の理論を知った時、「これは画期的なマーケットツールだ」と小躍りした事を覚えています。何故なら、これまでのマーケティング戦略ツールと違って、外部環境と内部要因をバランスよく分析するだったからです。
従来のマーケティング戦略ツールはほぼ、外部環境分析中心でしたから。しかし、何社もコンサルティングで使ううちに、違和感を感じるようになりました。
① 「良い点」とは、ビジネスに影響しない良い点
何も条件を言わず、経営者や後継者に「御社の【強み】を教えてください」と質問します。すると、ほとんどの方が「良い点」を言ってきます。「良い点」≠「強み」 という事を理解していない訳です。「良い点」とは、顧客や外部から「あなたの会社はこんな点が良いですね」と言われる事です。
SWOT分析コンサルティングの腕を磨くには、一にも二にも「場数」であることは言うまでありません。その場数を繰り返す中でも、いろいろな失敗も経験します。私自身も200超のSWOT分析をしてきた中で、必ずしもうまくいかなった事は、一桁では足りません。「SWOT分析スキル検定」を受講された方の中にも、実践でSWOT分析をする事に、戸惑いと恐怖を持っている方もいるでしょう。そこで、私自身の「SWOT分析コンサルティング」の失敗経験というか、上手くいかなかった事の事例を、恥ずかしさを覚悟のうえで、ご紹介します。
当社が主催している「SWOT分析スキル検定」には、多くのコンサルタントの方が受講されます。受講生の多くは「自分のスキルアップ」「コンサルティングアイテムのバリューアップ」「生産性アップ」を目指して、参加されます。
中には「これからの自分のブランディングをSWOT分析メソッド」に置きたいと感想を書かれる方もいます。これは大いに結構な事です。しかし、そんな方は少数派で、多くの受講生は「クライアントの為」にSWOT分析を学びたい訳です。
多くのSWOT分析をしてきて思うことは「SWOT分析の答えは1つではない」ということです。企業が経営戦略を整理する為に、優先順位を決める為に「SWOT分析」をします。我々コンサルタントはそれをサポートする訳です。ところが、SWOT分析から生まれた「積極戦略」や優先順位は、いろいろなケースによって答えが違ってくる場合が結構あるのです。どんなケースによって答えが変わるのか?
【逆SWOT分析】という言葉は聞きなれないと思います。それもそのはず、私が作った造語ですから。この「逆SWOT分析」はどんな意味で、どんな場合に使うのかご紹介します。
以前、ある検察官が被疑者の行為を勝手にねつ造してストーリーを作ったと言う事件がありました。物的証拠がないから、状況証拠を積みあげる過程で、勝手にストーリーを作ったのです。その事件は無罪が確定し、その検察官はたしか、罷免されたと思います。何故、こんな話をするかと言うと、「SWOT分析検討会でも、似たような間違いをコンサルタントが起こす」可能性があるからです。
SWOT分析コンサルティングのスキルを上げる方法はいろいろあります。場数が大事だと言うことは当然として、実際の現場で役立つノウハウやスキルといえば、やはり「実例の有無」でしょう。次に「ロープレ」による模擬訓練。そして現実的には「SWOT分析実例をプレゼンできるロープレ」を何回も行う事がスキルアップの近道かもしれません。
SWOT分析で「商品開発」コンセプトや商品開発戦略を議論する事は多いですね。つい先日も、長年コンサルティングしている飲食店グループの「社長会」でも次世代の「商品開発戦略」を議論しました。その時、各店舗の「強み」は、だいたい分かっていますが、「機会」をどのように見るかで、開発コンセプトが変わってきます。
できれば大声で、「SWOT分析は独自戦略を導き出す万能のツール」だと叫びたい。しかし、現実は万能ではない。場合によっては、全く機能しないSWOT分析もあるわけです。それが「ネガティブSWOT分析」なってしまうケースです。
【SWOT分析スキル検定初級講座】は、決して、公的な資格でもなければ、経験のない方が受講したからと言って、いきなり「経営戦略の専門家」として大活躍できる「魔法のノウハウ」ではありません。むしろ、中小企業のコンサルティングや経営支援、アドバイス業務を行う中で、こんな「目的」「課題」を持っている方にこそ、直球でお役に立てます。
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「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。