嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

SWOT分析知識よりも大事なSWOT分析推進技術

SWOT分析の知識や理論は、私の本やオンライン講座を見て頂ければ、ある程度わかります。「機会」の30のヒントや、「強み」の30のヒント、クロス分析の内容等々SWOT分析の進め方、順番も1回研修(SWOT分析スキル検定初級講座)を受ければ、誰でも分かるものです。しかし、知識だけで「SWOT分析検討会」が推進できるかといえば、それは否です。むしろ、SWOT分析知識がなくたって、ある技術を持っていれば、その人の方が「効果的なSWOT分析」をコンサルティングができるのです。

1、SWOT分析コンサルティングで大事な技術とは…

それは「コーチング」&「ファシリテーション技術」&「ヒアリング文字化技術」です。これらの技術はSWOT分析に限らず、コンサルティングメソッドの中でも、最上位に位置づけされるべき技術です。しかし、多くのコンサルタント志望者が「経営知識」「コンサルティング知識」を優先しがちです。

知識なんて言うものは、インターネットで誰でも学習できるし、それこそAIが進んでくれば、コンサルタントにわざわざおカネを払わなくても、適切なアドバイスが受けられるようになります。SWOT分析で大事な技術とは、もっとヒューマンなスキルなんです。

2、コーチング技術の重要性

コーチング技術が何故重要か?

それは「クライアント自身で答えを見つけさせる為の技術」だからです。コンサルタントや先生から教えられた具体策より、自分で見つけ出した具体策の方が、実行力も高いし、成果も上げやすい。コンサルタントが行う指導は、業界事情、マーケティング戦略知識、組織やマネジメントの知識を駆使し、その相手にあった適切な質問とヒントを与え、クライアント自身をどんどん深掘りした考えに導きます。そして、様々なヒントや意見から、「クライアント自身が気づく」事が重要だと考えます。特定の専門知識を教えるなら「ティーチング」が効果的ですが、絶対解のない経営戦略などは「コーチング」が適しています。

3、ファシリテーション技術の重要性

ファシリテーション技術は、会議などで合意形成を図る技術です。私のイメージは「コーチングの会議版」みたいな感じです。その会議やSWOT分析検討会に参加した複数の幹部に「自分たちの議論で作り上げた戦略」という認識を持ってもらう為の技術です。コンサルタントや経営者が一方的にSWOT分析の議論をしても、参加した幹部が納得し実行しなけば成果は出ません。

ファシリテーション技術を使えば、議論に参加し、自分の意見も言えて、相手の意見も聞く。そして皆で決めた戦略になっていきます。ファシリテーション技術については、後日解説しましょう。

4、ヒアリング文字化技術の重要性

この技術は、私を32年間経営コンサルタントとして続けさせてくれて、10年以上の月次経営顧問がほとんどという長期経営顧問契約を維持できている技術です。これはSWOT分析検討会でも、一番の効果を出します。

具体的には、こちらから質問し、相手の答えを聴きながら、表現修正して、パソコンにブラインドタッチで文字入力。それをプロジェクター投影やモニターで相手に見せながら、議論を進めるという技術です。司会もしながら、書記(PC入力)もしながら、ヒントも出しながら、検討会をコーディネートしていく技術です。私はこの技術のお陰で、これまで続けてこれたし、SWOT分析にの実績も200近くできたと思っています。

 

SWOT分析の理論的な知識は、勉強さえすれば誰でも分かります。しかし、この「コーチング&ファシリテーション技術&ヒアリング文字化技術」は経験数に比例します。是非、知識だけではないこれらの技術を学ぶ機会があれば、研修にもどんどん参加した方が良いですね。

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