2025.5.1 ベーシックコンサルティングを補完するのが生成AI
2024年夏ごろから本格的に生成AIのコンサルティング現場での活用を試行錯誤しています。
それに伴い、提供する情報や研修セミナーも「生成AI」に関連するものが増えてきました。
しかし、ここで本分を忘れてはいけません。
それは、「生成AIに使われるコンサルティングではなく、コンサルティングを円滑に進める為の生成AI活用」だという事です。
生成AIの知識やプロンプト技術さえあれば、中小企業のコンサルティングができると早とちりしてもらっては困るのです。
1,コンサルティングが分かっているからプロンプトが分かる
プロンプトは「生成AIに、何をどこまで、どんなレベルでの回答が欲しいか」次第で内容が決まります。
とにかく「生成AIに聞きさえすれば、なんか答えがでるだろう」とむやみやたらにプロンプトを入れても、なかなか思うような回答が出てきません。
しかも、チャットリレーでの質問がどこまでも表面的なら尚更、生成AIの回答は何回トライしても、大したことはありません。
結局、コンサル自身が求めているアウトプットが具体的で、プロンプトとして提供できる情報も具体的なら、求める生成物も具体的になります。
例えば、「クロスSWOT分析」を生成AIを使って行うとします。
「強み分析」用の情報入力も「強み」ではなく、「良い点」を入力すれば、生成AIはそれに反応します。そして「取り留めのない強み」=「積極戦略に使えない強み」を整理します。
「機会分析」の情報入力も、具体性を追求しないと「PEST分析結果」のような業界平均のニーズやマクロニーズが出るだけです。
それを「機会分析」だとして「積極戦略」に展開すると、その企業の固有性を活かさない平均的な「積極戦略」が出来上がるだけです。
だから「クロスSWOT分析」で何をどう深堀したいのか、最終アウトプットのイメージがない状態で生成AIを駆使しても、プロンプトがいまいちだから生成物もいまいちになってしまうわけです。
2,コンサルティングの「前さばき時間短縮」と「組織や行動への落とし込み」の為の生成AI活用
コンサルティングには「前さばきの工程」と「落とし込みの後工程」があります。
「前さばきの工程」とは、調査分析や診断、データ・報告書作成などです。
そして今まではこの「前さばきの工程」は時間もかかり、コンサルタントの付加価値もあり、そこに高額な費用が発生していました。
「落とし込みの後工程」は、分析診断結果を実際の組織や行動に落とし込むの時のPDCAを回すモニタリングです。
一般的には「経営顧問」や「会議継続指導」などで、一定の単価を毎月頂きながら、社外の「経営参謀」「軍師」として機能することです。
生成AIが普及する時代では「前さばき工程」が短時間でしかも人間の調査以上の具体性や情報量が出てきます。
その結果、この「前さばき工程」はより、低単価または無料化の時代になります。
一方、「落とし込みの後工程」は生成AIだけの答えに依存できず、経営者や役員幹部の意思決定が大事だから、経営参謀や軍師の機能が今後も求められます。
この「落とし込みの後工程」でも、詳細は行動計画やそのプロセスに必要なツールや情報も随時生成AIを使うでしょう。
生成AIは「前さばき工程」「落とし込む後工程」の補完機能として、とても大事になります。
いずれにしても、コンサルタントの判断や支援の補佐機能が「生成AI」です。
まかり間違っても、「生成AI」に使われるコンサルタントになってはいけないのです。今のところは(近未来はそうなるでしょうが)
3,ベーシックコンサルティング知識がなければ、生成AI活用は中途半端に
コンサルティングの切り口は百人百様です。
業種専門コンサルティング、営業や製造などの機能専門コンサルティング、ITや人事、補助金などの固有専門コンサルティングなど。
そのコンサルタントの出自によって、打ち出すコンサルティングのかたちは様々です。
我々も業種専門コンサルティングや固有専門コンサルティングを随時使い分けしながら行っていますが、業種や機能に関係なく、その底辺にあるのが「ベーシックコンサルティング」というものです。
「ベーシックコンサルティング」とは、企業規模、業種、機能に関係なく「人が集まる営利集団」共通にコンサルティングという位置づけです。
例えば、我々が行う
⑴クロスSWOT分析
⑵根拠ある経営計画書作成
⑶KPI監査
⑸経営理念浸透型人事評価
⑹非・財産相続承継の「見える化」
⑺生成AI活用
⑻採用サイトコンテンツ支援
⑼幹部教育
⑽カイゼン活動支援
⑾職能要件書・スキルマップ支援
⑿業務チェックリスト・手順書作成支援
は「ベーシックコンサルティング」と位置づけしています。
その「ベーシックコンサルティング」が製造業、販売サービス業、会計事務所、病院、社会福祉法人という業種に展開しているのです。
これらの「ベーシックコンサルティング」の基礎知識があれば、生成AIでどういうアウトプットが必要か、その為にはどんなプロンプトが必要かが見えてきます。
逆に言えば「ベーシックコンサルティング」の意味を理解しないまま、生成AIを使っても断片的で、コンサルタント自身の学習の積み重ねになりにくい事でしょう。
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