2025.4.11 会計事務所で第1回「生成AI継栄塾」を開催
昨日、もう14年間MAS支援をしている会計事務所で初めて「生成AI継栄塾」の第1回目を開催しました。
この生成AI継栄塾は下記のカリキュラムで5回コースで行われます(単発でも3回コースでもカスマイズ可能です)
これまでもこの事務所で「経営塾」は過去何回も実施していますが、生成AIを使うのは初めてです。
参加者は10名、経営者や後継者、地元地銀の支店長等でした。
開始時間は13:30、終了時間は17:00 午後をすべて使っての「体感型経営者塾」です。
では実際にどういう進め方や反応があったのかをご紹介します。
1,全員がGPT無料版を立ち上げ
先ずChatGPTやGeminiを推論まで使うことをしたことがない方がほとんどでした。
とりあえず、ChatGPT無料版をWebから立ち上げてもらいました。
事前に事務所のWi-Fiアドレスとパスワードメモのを配布し、参加者は持参したノートパソコンからChatGPTを開きます。
ちょっと私自身の反省があったのは、参加者のPCスキルのレベルがバラバラで、「Webって何」「ChatGPTはどこからダウンロードするの」等の会話が漏れ聞こえました。
事務所の監査担当者も一緒に参加しているので、彼らが丁寧に指導しながら進めました。
2,SWOT分析の概要講義
クロスSWOT分析の概要から、成功する新規事業のポイントや考え方をテキストを使って解説しました。
講義自体は45分程度で、まずSWOT分析の目的や概要、「強み分析」「機会分析」「積極戦略」のポイントを解説しました。
今回は「自社の強みを整理し、それを活かした新規事業案を創出する」ことが目的です。
しかも生成AIの力を利用して、より具体的で実態にあった素案を出すことです。
テキストには入れてなかったのですが、イメージを理解してもらう為に「アンゾフ成長マトリクス」も途中で追加解説しました。
3,SWOT分析、新規事業創出チェーンプロンプト説明
さて、概要講義が終わった後で、いよいよチェーンプロンプトへの記入です。
チェーンプロンプトは段階的に
⑴企業プロファイルと「強み情報」の入力
⑵「機会分析」情報の入力
⑶積極戦略の自動生成
⑷新規事業案の自動生成
の順番でした。
⑴と⑵だけ入力し、段階的にChatGPTにコピペし、生成していけば、⑶と⑷は設計文言だけをコピペするだけで、目的に近いものが生成されます。
そのチェーンプロンプトが下記です。
この設計図である「チェーンプロンプト」が肝です。
本来この手のノウハウはどのコンサル会社も公開していません。
4,チェーンプロンプトに入力後、GPTで生成
上記のWordに入力した事実情報と設計文言をChatGPTに段階的にコピペするだけです。
原則同じスレッドを使い、段階的にChatGPTに学習させながら、行うのがコツ。
最後の生成された案をすべて表形式にして、Excelにアウトプットすると、
「ほー、これは凄い。ここまで考えてくれるんだ」
等の声が漏れ聞こえます。
更に、生成された内容がイマイチの場合がダメ出しで「追加プロンプト」も入れます。
そうすると、もっといい感じの素案が生成されることを体感してもらいました。
5,参加者の感想
ある地銀の支店長は「これなら融資審査のアナログ部分の経営改善計画書の参考になりますね」と。
確かにそうですが、生成AI活用が広がると、どの企業も立派な「根拠ある経営計画書」を出してきます。
そこで支店長にこういいました。
「生成AIを使った経営改善計画の優劣よりも、今後はその中のKSF、KPIの結果がバンクミーティングの判断材料になるのでは?」
するとその支店長も
「その通りです。生成AIを使えば事業計画書の優劣は分かりません。でもKPI結果は嘘をつきませんからね」と。
また他の参加者からも「ここまでできるのは面白い」とか「参考になる」とかポジティブな評価が多かったですね。
一緒に参加した監査担当者も「上手く使えば、MAS支援が変わる」と思ったようです。
始まったばかりですが、次回は「事業承継10か年カレンダー」を生成AIで体感します。
そして再度、生成AIの特徴や使い方を一から説明していく予定です。
「生成AI継栄塾」の開催に興味がある方は、弊社までメールでお問い合わせください。
Zoom面談で直接お話します。
こちらのページもいかがですか?
無料電子書籍ダウンロード
「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。
コンサルティング現場実例ノウハウ
「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。