嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

2025.6.24 大阪の税理士法人で生成AIコンサルティングプロンプト研修実施

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先日、当社のSWOT分析検定マスターコースを受講したり、共著出版をした縁の深い大阪の税理士法人で、生成AIコンサルティングプロンプト研修を半日かけて実施しました。

この税理士法人は以前からMAS監査に興味があり、いろいろ取り組んできていて、私が関与をしだしたのもそういう所長のニーズからです。

私から提案している「生成AI継栄塾」を開催をする為に、まず監査担当者が生成AIコンサルティングプロンプトを経験し、理解しないといけないという事で、所内研修を行いました。

1,180ページのパワーポイントと10種類のWordのプロンプトデータ

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全180ページの生成AIの基礎から、SWOT分析、KPI監査、経営計画書作成、事業承継10カ年カレンダー、業務手順書、求人票などのコンサルティングプロンプトと事例を入れたテキストをデータで配布し、それに沿って解説しました。

自身の顧問先の知っている範囲の情報を入れるだけで、次々に生成されるコンサルティングアウトプットに監査担当者は興味を持っていました。

また、使用したプロンプトは、まずWordのプロンプトに沿って固有情報を書き込み、それを段階的にチェーンプロンプトとしてChatGPTに読み込ませます。

そのプロンプトの一部がこんな感じです。

150625_プロンプト画像.jpg

これは生成AIを動かす設計図です。

これがあるから、ChatGPTはこちらの思いに沿った生成物を出してくれるのです。

2,現在の生成AIの使い方は、まだまだGoogle検索の延長線上

現在の監査担当者に「今は生成AIをどんな使い方をしているのか?」と聞きました。

すると

●知りたい情報や知識を得る為の情報収集

●文書の要約

●単発的な質問での回答

が主で、実際の監査業務やMAS業務には使っていないのが現実。

しかも、「もしかして・・」と思って各自がChatGPTのアカウント画面で、セキュリティのチェックをしたら、案の定必要なセキュリティをかけていないのです。

実はどの会計事務所でも同じで、初期設定の仕方を知らないまま使っているのが現実

だから、生成AIが情報学習しないように設定を教えました。

とにかく、まだまだ「生成AIはGoogle検索より便利な機能」程度の使い方です。

ほとんどの会計事務所が生成AIが得意な「推論」をさせる使い方をしていないでのです。

 

3,各種の生成AIコンサルティングプロンプトに入れた企業情報から出てくるアウトプットの威力

各担当者の顧問先の情報をSWOT分析から中期ビジョンのプロンプトに入れて、ChatGPTに入れました。

次に求人票作成AIのプロンプトを使って、顧問先企業の人材採用でハローワークや採用サイトで求職者の心に刺さる求人票や募集要項の事例を学習してもらいました。

また事業承継用のプロンプトからどんな生成物が出るかも事例も学習。

その時弊社が推進している「経営ナビAI」に最初から組み込まれている各種の経営課題解決AIの中身も一緒に知ってもらいました。

「経営ナビAI」とは、社長の意思決定をサポートするAIとして、各種の経営管理の場面を想定した「オリジナルChat」があります。

この「経営ナビAI」は一問一答式で経営者へ質問と入力を繰り返しながら「「チャットリレー形式」で目的の生成物を出す仕組みです。

コンサルティングチェーンプロンプトは、プロンプトという設計図に経営者から聞き出した情報を記載し、数回に段階を得て一気にChatGPTに貼り付けして、生成させるものです。

使い方が微妙に違うのです。

チャットリレー形式では質問の数が多くなるようなものはチェーンプロンプトにした方が、経営者は答えやすいです。

それ以外はチャットリレー形式でも現場のコンサルティングにも使えます。

とにかく、入力した情報の精度や具体性があればあるほど、生成物も具体的になるのです。

 

4,アナログのSWOT分析、KPI監査をしている監査担当のマインドブロックが解除された瞬間

参加した監査担当のある幹部から

「嶋田先生からSWOTやKPI、根拠ある経営計画書を学んで現場で使おうとしましたが、やはり先生のようなヒアリングの深堀ができないので、あまり実践で使っていません。でもこの生成AIなら、質問も決まっているし、プロンプトに沿ってヒアリングするだけで、第1次回答が出るから取り組みやすいです」と。

やはり、アナログでのヒアリング重視のMAS業務は、優秀な監査担当でもハードルが高いわけです。

ところが、質問が決まっているチェーンプロンプトや、生成AIから質問が来てそれに答えるだけで生成物が生まれる「経営ナビAI」なら、ヒアリングレベルや経験差、知識差に関係なくアウトプットができるのが一番のメリットです。

基本的な生成物ができれば、後はそれをベースに経営者と議論しながら、その会社の実態にあったものに修正をしていく事ができます。

生成AIで第1次回答案が出る事が最大の魅力です。

マインドブロックはヒアリングの巧拙もさることながら、経営者との会話や経営者からの質問に対して、何とか自分なりに答えを導き出さなければならないという「強迫観念」が原因です。

しかし、そういう事も生成AIが素案を出すのだから、生成AIの案に対して監査担当も経営者も一緒になってああでもないこうでもないと言い合えばいいのです。

この「強迫観念」から脱却できる事だけでも、MAS業務への積極性は出てくるでしょう。

 

 

5,feloを使って簡単にパワーポイントのプレゼンテーションデザイン、マインドマップの出し方 

最後に皆さんからのリクエストで「パワーポイントを簡単にできる生成AIは何ですか?」と出たので、feloを紹介しました。

これは無料でも使えるし、生成AI(バックでChatGPT4o)が裏で動いていて、パワーポイントやマインドマップが非常に得意なものです。

 250625_felo使い方.jpg

これは簡単ですごい機能だと思います。

当然、文字の大きさや表現修正のカスタマイズは必要ですが、所長も監査担当も驚いていました。

 

こうやって所内での「生成AIコンサルティングプロンプト研修」があっという間に終了しました。

この事務所でも「経営ナビAI」を使ってもらいます。そしてどんどん顧問先の面談現場で生かしてもらえれば、顧問先も喜び、事務所のブランディングにもなっていきます。

 

所内での「生成AIコンサルティングプロンプト研修」をしたい方は、当社までメールでお問い合わせください。

 

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