M&A後に考慮すべきは、M&Aでグループ会社になった幹部従業員のモチベーションです。当初は多くの場合、資本関係が変わっただけで、組織もビジネス形態もは以前のままです。しかし、M&Aした側は早い段階で、統合効果を出したいもの。統合効果を出す為にPMI作業が不可欠ですが、大事な事はいかに組織の融合を図るかです。しかし、組織の融合が一番難しい事は、誰もが知っている事です。では、中小企業でM&Aの効果をいち早く出す為には、何が必要でしょうか?
【経営承継10か年カレンダー】を作成する時、後継者時代の経営戦略を決める必要があります。経営戦略とは、「どこに、なにを、どうやって」を決める事です。そこに私たちはSWOT分析メソッドを使うように普及活動をしている訳です。しかし、会計事務所職員の多くは、SWOT分析が難しいと感じています。
コンサルタントやプロにとって「自分のブランディング」や「USP(独自のウリ)」は大変重要です。これはいわゆる「ポジショニング」と呼ばれる、
「この分野のあなたならではの理由」
「この分野のあなたが他の誰かと違う理由」
これらが明確になれば、後はそれに沿って粛々と、「ブランディング戦略」を立て、継続していくだけです。
先日行われたSWOT分析ロープレ1日研修のアンケート結果で、こんな声が複数ありました。「機会や強みは、それなりに聴きだせるが、その掛け合わせの『積極戦略』の捻出方法が難しい」単純に「機会」と「強み」を足し合わせた表現が『積極戦略』という訳ではありません。だとすると、どういう点に注力しておけば、自然に「積極戦略」の表現のなるのでしょうか?
これまでも、人前で「リアルSWOT分析」現場を何十回も実践してきました。公開SWOT分析とは、リアルの経営者、幹部を招き、複数の会計事務所職員(監査担当)の前で、実際にヒアリングしながら、SWOT分析の「機会」「強み」「弱み」「脅威」を固有名詞で箇条書きに埋めていき、クロス分析である「積極戦略」「致命傷回避撤退縮小戦略」「改善戦略」「差別化戦略」を聞きだし、整理しながら表現していきます。
実際に「SWOT分析」をコンサルティング現場や、経営者との面談で実行しようとすると、多くの方がこう言われます。「強みを聴きだすのは、なんとなくわかるが、機会を聴きだすのが難しい」と。「機会」の定義は、私のSWOT分析検定や書籍、動画を見た方ならある程度わかっていると思います。「30のタラレバヒント」などを駆使すればいいと頭では分かっているはずです。
2017年10月に初めて東京八重洲にて「SWOT分析スキル集中研修」を開催しました。この研修は半日でRE経営竜の「SWOT分析の基礎」を学習して貰うものでした。約80名の方が参加され、ここから現在の「SWOT分析スキル検定」がスタートした訳です。実際の「SWOT分析スキル検定」の講義はこの動画以上の、リアルで実践的な内容です。
SWOT分析をコンサルティング現場で活用すると、いろいろなケースに出くわします。 200近い事業所のSWOT分析指導経験があるからと言って、毎回クライアントが納得する事ばかりではありません。今回の「私のSWOT分析コンサルティング失敗談」は、決定権者への対応を見誤ったことで、経営者から不評を買い、その後の顧問契約にならなかったケースです。
SWOT分析は現状認識と将来戦略を構築する為のツールです。これを上手に使うことで、コンサルティング契約や経営顧問契約につなげることができます。この手法を私は「SWOT分析から顧問契約につなげる黄金のステップ」と呼んでいます。その為には、SWOT分析をどのポジションで行うかが重要になってきます。その為には、下記の4ステップを実践します。
実際のSWOT分析をしていく時、「このSWOT分析の目的は何だったかな?」と分からなくなることがあります。曖昧な目的で「SWOT分析を使って差別化・独自化の戦略を作ろう」と勇んで行っても、途中でゴールが見えず漂流してしまうことがあります。では、SWOT分析をする前にどんな目的を決めるべきでしょうか?
以前もブログで「診断チェックリスト」についてその功罪を書きました。コンサルタントがその企業の入る時、何らかの現状認識をします。単発の研修や目的が明確なプロジェクトなら、いきなりコンサルティングや研修もあるでしょうが。この現状認識という言葉、診断チェックリストやインタビュー、アンケートなどで、1カ月足らずで、本当に「現状認識」ができるんでしょうか?
「SWOT分析スキル検定」を初めて、100数十人の受講者と触れ合っています。実際に「SWOT分析」をコンサルティングや指導現場で使っている人もいますが、参加者の多くは「知識はあっても未経験」方々です。受講者に「何が難しいですか?」と聞くと、異口同音「どう聞きだせばいいか、分からない」「ついつい自分の意見を指導してしまう」「議論にならない」 等々と言われます。
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