嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

SWOT分析が難しいと思った職員にアンゾフマトリックスを

【経営承継10か年カレンダー】を作成する時、後継者時代の経営戦略を決める必要があります。経営戦略とは、「どこに、なにを、どうやって」を決める事です。そこに私たちはSWOT分析メソッドを使うように普及活動をしている訳です。しかし、会計事務所職員の多くは、SWOT分析が難しいと感じています。

SWOT分析が難しいのではなく、ヒアリング力と質問力、コーチング、ファシリテーション技術、そして文字化技術が難しいだけなんですが、どうしても「SWOT分析」などのメソッドが難しいといいます。私に言わせれば、メソッドにあまり優劣はありません。あるのはそれを使う側のレベルと意識なんですけでね。

とは言っても、会計事務所職員が使いやすい質問やヒアリングを使ってもらわないと、「経営戦略」の欄が白紙のままです。そこで、久しぶりの「アンゾフマトリックス」を使ってみました。

「アンゾフマトリックス」とは、

既存市場(既存客)、新規市場(新規客)、既存商品(事業)、新規商品

をそれぞれ掛け合わせて行きます。

  • 既存市場×既存商品=市場深耕(浸透)
  • 既存市場×新規商品=市場開拓
  • 新規市場×既存商品=市場開拓(新規開拓)
  • 新規市場×新規商品=多角化(新規事業)

と定義されています。これを「経営戦略」を聞きだすツールにするのです。しかし、そうは言っても、「何をどう聞けば良いか」分からないようです。その証拠にこのアンゾフマトリックスは、TKCの財務会計ソフトに入っているにも関わらず、それを使っている職員が、私の知っている限りほとんどいません。

何故、「アンゾフマトリックス」が使えないのか?それは、概念論は分かるが、具体的な質問事項になっていないからです。今回は読者への特別サービスで、「アンゾフマトリックス」の各項目の質問を紹介します。これでも「質問できない」というなら、それはビジネスマンとしての資質の問題です。各窓の質問項目は、当社が指導している会計事務所で使っているモノです。

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