嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

ライフプラン分析に、パーソナルSWOT分析を

この前、金融庁から出された「年金2000万円不足」問題が話題になっていますね。年金だけで食べていけない事位、多くの国民は分かっています。今更感はありますが、考える必要があるのは、「定年後30年も生きる」とするなら、その年金以外の収入補填策はどうするか?です。しかもそれだけでなく、景気先行き観も怪しいし、AI浸透や市場のパイが小さくなることで、企業間競争が激化し、どうもダウンサイジングする方向で、経営者は考えている傾向があります。それは「リストラ大量時代」を意味します。

定年まで持たない、定年という概念がなくなることを意味します。最近の副業解禁も、そういう事を見越して、「1企業だけでは面倒見れないから、他の仕事でも頑張って」というメッセージかも知れません。

1、終身雇用なんてもともと少ない?

日本経営の三種の神器に一つである「終身雇用」を維持できない事は既に顕在化しています。一体どれ位のサラリーマンが、「年功序列で終身雇用」を経験しているのでしょうか。公務員も銀行も企業も、定年前に大幅に賃金が削減されています。また、出向や転籍もある。身体を壊したり、仕事が合わない、人間関係、親の介護などで退職も日常茶飯事です。年功序列の終身雇用を享受できている方は、大企業や一部の方だけのように思います。

2、銀行大量リストラ時代

メガバンクが揃って、今後の大リストラ計画を発表しています。ATMや窓口業務の縮小、支店の統廃合です。キャッシュレス時代や低金利による収益悪化を理由に上げていますが1~2万人規模の削減は、それだけビジネスモデルが維持できない事を意味しています。そして、問題は地銀だそうです。

メガバンクほど収益基盤がない地銀は更に深刻で、再編は避けられないという事です。再編とは、そのまま「職を失う行員」が大量発生することです。

3、不動産所得だって分からない

老後の資産と収入を狙ってアパート経営や不動産投資をしている方も多いですが、人口減や不景気の恒常化になると、そもそも需要が減少します。借入で不動産投資をしている方は、借入返済>毎月の不動産収入 になる可能性があると言われています。何せ、全国の空き家率は2033年には30%になるそうです。ローカルでは50%もありうる訳です。これも当てにならない収入源になりそうな予感です。

4、将来収入設計を個人ごとに立てる時代

誰も自分や家族の生活を保証してくれない時代です。守れるのは自分自身。しかし、会社に依存した生活を送っていては、会社から見放された時、路頭に迷うだけで、「ヤバい人生」が待っている訳です。そこで、大事な事は「自分の市場価値」を上げる事です。市場価値のある方は、転職もできるし、ヘッドハンティングもあろうし独立開業もできます。しかし、自分の市場価値と言っても、何をどうやって見出すのか分からないですね。

実は、SWOT分析は企業の経営戦略立案ツールだけでなく、個人の市場価値を見出すライフプラン設計にも有効なツールなのです。これを当社では「パーソナルSWOT分析」と呼んでいます。今後、おいおい「パーソナルSWOT分析」のノウハウや進め方を紹介していきます。

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