昨日もある方と話していて、「最近、いろいろなコンサルタントがいるね。でも中小企業の経営者はノウハウにカネを払わないんじゃないのかい?」と問われました。確かにその傾向はあります。巷には、いろいろなコンサルタントがいて、どんな基準で判断すれば良いか分からないのではないでしょうか。
これまで、企業と病院・介護施設で延80位の事業所でカイゼン活動をコンサルティングしています。チョット、プチ自慢します。最近のカイゼン活動コンサルティングは、継続ケアさえできれば、ほぼ成功確率は90%以上です。理由は簡単。最初の動機づけに相当の時間を取り、他社のカイゼン事例を詳細に教えているからです。
その会計事務所は、一般にあるように認定支援機関として経営改善計画書を支援しています。しかし、多くの会計事務所が作るような数値と総論の経営改善計画書ではありません。「勝つ残る明確なUSP(独自のウリ。差別化)」を入れることを前提にしています。USPとは、ユニークセリングプロポジション、すなわち「独自のPRポイントであったり、他社との差別化ポイント」です。
『組織を活性化する為には何が必要ですか?』
こういう質問をすると、経営者や幹部からはこんな回答が返ってきます。 1「人事制度・賃金制度を変えないと…」 2「人の入れ替えかな」 3「教育をきっちりしないと…」 4「明確な方針と目標管理かな」 5「やっぱり、管理者がコーチングをしないと…」 6「理念とかものの見方を再度教育する」 等々
SWOT分析はビジネスでもパーソナルでも疲れえる便利な戦略策定ツールです。実はある方から個人的な依頼がありました。それは「ある業界に転職を考えています。業界に自分が適性があるか知りたいのですが…」と。あくまでも仕事ではなく、個人的な話でしたが、「SWOT分析してみようか?なんか分かるかも」と、伝え、2人で一緒に議論しました。転職で使うSWOT分析とは、この順番で行いました。
今日は、長年コンサルティングしている企業での中堅者研修でした。ベテランから係長クラスまでの、実務的には部門の中心でやっているメンバーです。参加者は30名。この会社では、層別にいろいろなカリキュラムを作って、私を中心に、一部を他の専門家に依頼して年間20回前後の終日、半日研修をしています。今日のテーマは、いつもの実務的なスキルアップや課題解決の研修ではなく、個人(パーソナル)について、自問自答してもらう研修でした。
貴方の個人の「強み」を分析してください。
今、ある企業でマーケティング戦略を議論しています。今のマーケティングは、いかに明確な、差別化された独自のウリを出すかにあります。こういうものをUSP(ユニークセリングプロポジション)と言います。このUSPを作るには、いろいろなメソッドがありますが、中小零細企業に多いのは「思い込み」と「顧客ニーズを無視したこだわり」です。このミステイクを防ぐ為に、SWOT分析は大変有効です。
SWOT分析において、ある意味一番大事な事が「機会分析」いわゆるopportunity(オポチュニティ)です。
一般の「機会分析」では、
- 今後の社会の動き
- マクロ・ミクロの経済動向
- 人口動態からのマーケットの変遷
- 消費者ニーズの多様化
- 地域・国家・グローバルな変化
- 競合状況
- 新たなニッチ
等々を大所から議論するようです。
「これ、SWOT分析を現場でしたことがない人が書いたものでは…」 「何んと、どこかの本やネットからコピペしたようなSWOT分析だな…」
SWOT分析の本、Web上でもいろいろなSWOT分析の情報が溢れています。長年120超のSWOT分析をコンサルティングしてきた私から今回は、少し苦言を言いたいと思います。SWOT分析は決して魔法のツールではありません。また、表面的に業界一般論で片付けるものでもありません。
『うちには特別な強みはないですよ』
『そんな差別化見たいな事がないから、苦労しているんです』
SWOT分析検討会をすると、多くの企業でこんな回答が出てきます。そして、「良い点」=「強み」と思い込んだ受講者からは
「うちは、社員が明るいです」
「うちは事務所の4S(整理整頓清潔清掃)が結構良いレベルです」
「うちは、変な社員がいないからアットホームです」
等と、およそ「顧客の買う理由にならない」点を言われます。
「SWOT分析はしたことがあるけど、失敗したらから…」「以前、コンサルタントに依頼してSWOT分析研修をしたけど、いまいちだった」
SWOT分析は有効かつ中小零細企業に合った戦略立案ツールですが、残念ながら、上記の感想を持つ経営者や管理者もいます。手法自体の問題ではなく、進め方の問題なんですが、一度失敗すると、その手法メソッド自体を否定されてしまう訳です。これはSWOT分析に限った話ではありませんが。
これまで120超のSWOT分析コンサルティングをしていますが、このメソッドが中小企業に有効な事は言うまでもありません。このSWOT分析の結果、大きな戦略の意思決定やビジョンが確立した事業所をたくさん見てきました。しかし、すべてのSWOT分析をした事業所が100%上手く行ったかと言えば、当然そうではありません。どんな手法にも死角もあり、限界もあります。それは、単純事ですが、最終的には生身の人間が判断する事ですから「絶対」と言うことはあり得ません。
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