社長をやる気にさせる会話術
前回は社長向けの「褒め言葉」について解説しました。あまり「歯の浮いたような褒め言葉」を快く思わない社長もいるので、ほどほどが大事ですね。
今回は、経営コンサルタントが日々、面談という形で社長とのコミュニケーションを取りますが、その会話術の中で「社長のヤル気」につなげるトークノウハウをご紹介します。
今の問題ばかりに眼を向けても、社長のふつふつとしたやる気は生まれない
社長の心が暗くなり、現実は厳しいとやる気が減るのは、「今の問題に忙殺され、解決しないまま時間の空費」が続いているからです。しかし、眼の前の課題や問題がそうそう簡単に解決しません。
- 眼の前の資金繰り
- 目の前の売上減の対策
- 眼の前の赤字対策
- 眼の前のクレーム処理
- 眼の前の組織のゴタゴタ
- 眼の前の人手不足
等々
社長の周辺でこのように上手くいかない事が続くと、モチベーションも下がり、行動量も減ります。確かにこれらの課題を経営者と共に考え、解決策を提案し、一緒に実践するのがコンサルタントです。でも、コンサルタントは神でもなく、魔法を使えるわけでもありません。良い提案をしても結果がでるのに時間が掛かる事がほとんどです。
だから、眼の前の課題ばかり会話していると、だんだん社長もやる気が減る事もあるわけです。経営者は課題を解決し前進しなければいけないと頭では分かっていますが、コンサルタントや会計事務所職員が振る質問や会話がこんな話ばかりだと、嫌になりますよね。
社長は未来が良くなる話だと自然に笑顔になる
私が好きなコンサルティングは、
「ビジョンづくり」
「新商品開発コンサルティング」
「新規事業コンサルティング」
「事業承継コンサルティング」
です。何故これらのコンサルティングが好きかというと、夢があり、未来を語るからです。
「社長は未来を語るのが好き」
という本質があります。それも「雲をつかむような夢物語」ではありません。(この手のありもしない夢を語る社長は、要注意ですが)
一般の常識を知っている社長なら、
「リアリティあるビジョン」
「努力すれば何とか届きそうな未来像」
「戦略やビジョンが、自社の強みや経営資源が活かせる『理屈の通った夢』」
「後継者や幹部が成長した姿、変化した姿」
「今開発中の商品が売れるイメージ」等々
これらのことを考える事は笑顔で会話も弾み、アイデアもドンドン出てきます。即ち、これらの会話になるように、トークを持っていくことです。現実ばかりの話、後ろ向きな話でコンサルティングのほとんどの時間を使うと、心がどんよりし、コンサルティング契約まで危うくなることを肝に銘じておきましょう。
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