嶋田利広ブログ

コラム

今の仕事を続けても良い理由が分かる 「適職SWOT分析」

私の新刊「性格の優しい管理職・年上の部下に悩む管理職の為のリーダーシップが変る9週間プログラム」がアマゾンや大手書店で結構追加注文がきていると、出版社から連絡がありました。

皆さん、ありがとうございます。

今日は福岡でのコンサルティング。いつも行くマックでこのメルマガを書いています。企業も個人にも「強み」を再認識してもらい、自信を持たせる事はマネジメントでは大変重要なことですね。この前、親戚の20代後半の子(実はほぼ30歳))から、こんな相談を受けました。

「おじさん、正直私は今の仕事に自信がない。自分がしたい事なのか、自分が向いているのか分からない。何か将来が見えないから、今一つ腰が据わってない感じ。他の職種の転職情報があるとついつい見てしまうし、友達の頑張っている姿を見ると余計自分が心配になる。私、どうしたら良いと思う?」と。

この親戚の子は自信を無くしているのは明白。普通の人なら「大丈夫、お前ならできる。今までやってきたんだから、これからもやれるよ。今ちょっとナーバスになっているだけ」見たいな可もなく不可もない返答をするのでしょう。でも、この子は私がコンサルタントをやっている事、SWOT分析を熟知している事を知っている。

と言う事は、そんな一般論を求めて相談した訳ではないでしょう。恐らく彼女が欲しいのは、論理的な確証です。普通の人の普通のコメントは意味がないとは言いませんが、説得力に乏しいのは事実。

そこで、私は法事の宴席を抜け出し、別室で、彼女にSWOT分析をしました。就職・転職の為のSWOT分析は過去数回、個別にやった事があるので、その手法はベースにヒアリングとヒント出しをしました。

しかし、この場合、「今の仕事が自分に合っているか」と言う、現状分析型のSWOT分析ですから、 基本は 「機会」×「強み」=「積極戦略」と 「機会」×「弱み」=「改善戦略」 になります。

自己分析型の「機会分析」では、この仕事の可能性、その職種の可能性を列挙します。それも、仮にその会社が倒産しても、その後の「転職に優位か」「起業に優位か」の可能性を列挙します。「機会分析」の段階で、「今の仕事の選択は基本的にまちがっていない」ことが分かりました。

次に「個人の強み分析」です。

ここので「強み」は、その可能性に合致する強みかどうかです。大きな「強み」は正直、見つかりませんでした。しかし、ある作業をしている時は、楽しいとか、もっと良い物を作りたいとかの要求がある事を確認しました。この小さなポイントを「褒めまくる」。それが大事ですので、徹底して褒めました。すると彼女の顔が徐々に笑顔になっていきました。

「弱み分析」もしました。「弱み」は、「機会」に必要なのに、出来ていない事だから、その改善点は、そのまま自己啓発テーマになり、それが実現した後、どんな仕事のイメージがあるかを考えさせました。

そうやって、わずか30分でしたが、SWOT分析で、「今の仕事の自己分析」ができた訳です。まあ、宴会が始まって、ビールを2杯飲んだところでの相談だったから、出来たものの、もし、これに焼酎が2杯以上入っていたら、グダグダなSWOT分析だったかもしれません(笑)

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