生成AIでクロスSWOT分析に挑戦。まさかこんな事になるとは!
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。
生成AIの進化がすごいですね。
しかし、先週までは
●AIは嘘ばかりつく、信じられない
●AIのままでは公開できない。結局人の手がかかる
●AIでchatリレーを繰り返すんだったら、最初から書いた方が早い
●AIに依存したら、自分のクリエイブティーがなくなっていく
こんな事を私も思っていました。(生成AIを使う頻度が少ないから)
そこで本業にどこまで使えるのか?クロスSWOT分析をAIで検証してみました。
するとまさか、こんな結果になろうとは・・
1,プロンプトはプロンプトを創る為にAIに依頼
全てはプロンプトをどう描くかで決まります。
いろいろ試行錯誤していましたが、世間にはプロンプトを書くための参考サイトが結構あります。
更に、最初の段階ではAIに目的を伝え「どんなプロンプトが良いか、プロンプトの段階別目次とその書く内容を5つ教えて」と入力すると、それなりのプロンプトの目次をだしてきます。
この段階ではchatGPTもGoogleGeminiもコパイロットもそう大差はないですね。
もっと専用のAIが多数出ていますが、とりあえず素人なのでこの3つにしています。
これまでプロンプトを作るのが大変と感じていたのに、そのプロンプトさえAIが簡単に出せるんだから、使わない手はありません。
2,以前作成した印刷会社の情報をAIに入れてみた
ある印刷会社で7年前にクロスSWOT分析をしました。
そのクロスSWOT分析を基に、後継者時代の経営戦略や商材戦略を社長以下、後継者幹部と研修を行いました。
そこでは詳細は「強み分析」と「機会分析」、そして掛け算である「積極戦略」をかなり細かく研修で作成しました。
要した時間は2日間で12時間。
かなり詳細な検討をして、実行可能の可否まで議論したもので、その後私は顧問としてその戦略導入の支援をしてきたわけです。
生成AIにその印刷会社の「強み」 「機会」 「設備」 「営業ノウハウ」 「該当人数」 「エリア」などの情報をプロンプトと共に入力しました。
どんな積極戦略を出してくるか、その積極戦略の書き方も具体的な指示を出しました。
3,リアルで行ったSWOTの「積極戦略」とAIが出した「積極戦略」の比較
何とも言えない結果がAIから出てきました。
それは、リアルSWOT分析で出した「積極戦略」との合致率が70%、但し詳細部分の違いが相当数確認されたけれど、リアルSWOT分析では出なかったアイデアもありました。
恐ろしい事に、商材名、ターゲット名、売り方、販促、単価に至るまで案を出してきました。
感想としては「悪くない」 「使える」と認識したのは言うまでもありません。
4,やっぱり「強み」と「機会」の基礎情報が具体的でないとAIは一般論しか言わない
プロンプトはそれなりに深く出しましたが、「積極戦略」を決める肝が、具体的で固有名詞に満ちた「強み」と「機会」次第でした。
「強み」と「機会」が詳細ではなく、一般論として書くならAIが出す「積極戦略」も一般的な汎用ものです。
その一般的な「積極戦略」では正直使えません。
しかし固有名詞だらけの論理的な強みや機会のヒアリングの元の情報なら、AIが考える「積極戦略」は我々コンサルタントとさして変わらないものになります。
やばいです。プロンプトに詳細情報を伝えれば、かなりいい分析や企画書がサラーっとできてしまいます。
AIによっては市場調査が得意なものもあるので、今後のコンサルタント業界は大きな節目になっているかもしれません。
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