嶋田利広ブログ

コラム

コンサルタント養成講座の選択基準

Web上では様々なコンサルタント養成講座があります。知り合いが入っているとか、その講座の運営会社を知っているとか、がなければ何をどう選択していいか分かりませんよね。結論から言えば、どのサイトでも「変な詐欺まがいのコンサルタント養成講座はない」と信じています。

何故なら、そこそこで独自の方針に基づいて運営していますし、それなりのコンテンツを提供しているからです。それなのに「あの養成講座はダメだった」「役に立たなかった」と不平やクレームを言う人がいます。それは、養成講座を受ける方が、自分の目的やレベルを無視して、過度な期待を養成講座に掛けるからです。

過度な期待と養成講座のミスマッチが起こる理由

コンサルタント養成講座のPRサイトを見て、未経験者が「この講座なら、即コンサルタントになって生産性が上がりそうだ」「素人でもできそうだ」と誤解します。また、そういう文言を結構書いているサイトも多いのも事実です。確かに養成講座の業者の言い分としては「この講座を学習して、即月間100万円のクライアントを獲得したという事実がある」というでしょう。能力やセンス、経験の応じて即効果を出す方も確かにいます。

しかし、多くの未経験者はそうなりません。これは断言します。私もこれまで多くのコンサルタント志望者や開業者を見てきました。コンサルティングファーム時代にはそれこそ、数十名のコンサルタント養成に関わりましたが、正直言ってモノになったのはごく一部です。未経験者が、講座を聞いただけで即コンサルタントになれるんだったら、どんなに楽でしょうか。いや、もしそんな簡単な職種ならクライアントからおカネを貰う事も出来ないはずです。

だから、知識を得る為にコンサルタント養成講座で勉強しているのならうなづけますが、自立が即できるというのはありえない訳です。素人が過度な期待をすれば、どんなコンサルタント養成講座も失敗に終わります。

自分にあったコンサルタント養成講座の選び方

先ずすべてのコンサルティングノウハウが1つの講座で習得できる事はありえません。だから、目的を決めて、先ずはこの講座から開始し、次にこの専門レベルの講座を受けよう と段階的に行うことが必要です。苦手な分野、知らないけどこれから伸びると言われている分野、の最初から受講するのはお勧めしません。それは、その学習した机上論を活かす場面が意外にないからです。

既に数社の顧問や見込み客がいれば、練習台のつもりで実践できますが、そんな表面的な知識で無垢なクライアントに導入するのは、正直気が引けますね。私が勧める段階はこうです。

【ステップ1】・・・コンサルティングスキルではなく、マインドセットや基本動作、面談力向上を学習する。場合によってはトーク訓練講座が良いと思います

【ステップ2】・・・コンサルタント事務所のUSP(独自のウリ)や戦略、経営計画、ビジョンを学習

【ステップ3】・・・受注活動の為の営業企画、PRツールの開発、プロモーション、見込み客開発と顧客管理の仕方を学習

【ステップ4】・・・個別のコンサルタントスキル、コンサルティングノウハウを学習

途中で挫折するコンサルタント起業者に多いのは、最初のマインドセットと事務所戦略が欠けているからです。養成講座のフォローシステムの良し悪しも自分の目的と経験次第養成講座には、直接セミナー研修方式で受講する場合があります。一番効果的でインパクトがありそうです。しかし、実はこの方式は高額な割には効果性に疑問があります。

とうのは、受講した時はできそうな気がするし、気分も盛り上がります。しかし、徐々に冷めてもらったテキストを見ても、何からどう手を付けるか分からなくなります。

ではオンライン講座はどうか?これは臨場感こそありませんが、何回も聴けるという点では効果があるでしょう。さらに、レポート添削やメール相談をウリにしている講座もあります。これもしないよりもした方が良いですね。目的別のコンサルタント養成講座を選択するなら、大事な事はアウトプットされる実例データがどれくらいもらえるかを選択基準にするといいでしょう。

結局ノウハウとは、「コンサルティングで作成されるアウトプットデータ・資料」になるわけです。そのアウトプット実例をどのように見込み客にプレゼンするかを、講座で学習できるだったら効果的だと思います。じっくり、コンサルタント養成講座を吟味して受講してください。

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