どの病院・福祉施設にも誰から見てもおかしな行動や言動をする「ダメ職員」がいます。
他のメンバースタッフも「あの人はダメだ」と思っているので、大変ですが、まともな職員の協力を貰う事もできます。
この手の「モンスター職員」は物理的に問題のある職員です。
管理職として、悩みの種ですがストレスが極端に溜まる事例ではありません。
何せ、人に相談できるから。
しかし問題は、管理職が人にも相談できず、悶々とする「隠れモンスター職員」がいる事です。
それは「正論を言って管理職を困らせるモンスター職員」です。
言っている事が決して間違っていないのです。
むしろ、正しい事を言います。
そして、管理職のマネジメントやリーダーシップの痛い処をついてきたり、組織の問題を突いてきます。
シフトなどで無理をお願いすると、
●「シフト交代の事よりも、ちゃんとしたルールを作ってほしい」
●「何故、同じ正職なのに、あの人を優遇するのか」
●「このままじゃ、また職員が辞めますよ」
と、間違ってないけど、指摘をしてくる。
そうすると、管理職としては、この面倒くさい「正論モンスター職員」を回避するような行動をします。
そればかりか、ミーティングやカンファなどで「正論モンスター職員」は他にスタッフにも動揺を与えます。
言っている事は間違ってない訳だから、公然とこの「正論モンスター職員」を否定する事はできません。
実際の組織や現場ではルールや規定通り運営できない事も多々あります。
場合によっては、「無理を承知で協力してくれないかな」と依頼するケースが多いですね。
普通の職員なら「いいですよ。今は大変な時期ですから、やりますよ」と言ってくれるかもしれません。
しかし、「正論モンスター職員」は、簡単に「そうですね」とは言いません。
そこで、この手の「正論モンスター職員」への対処法は、
- 相手が正論を言うなら、こちらも理屈を通して話し合う
- 理屈と通すとは、「何故」か「それをお願いした結果どうなるか」の結果に対して組織のメリットを伝える
- 個別の根回しで話し合う
- 妥協点を見つける。相手の言い分も一部認めて、こちらの言い分を理解してもらう
等々
少しだけ手間をおしまいことが肝要のようです。