経営者は事業の成長戦略をいつも模索しています。今の事業で将来性がないと考えると、新たな事業に挑戦したくなることは、当然の成り行きです。しかし、中小企業での新規事業の成功確率は10%程度と言われています。10回のうち9回は失敗になるのです。そんなリスキーな新規事業ですが、どうも、失敗する時は共通した特性を持っているように思います。私が過去、新規事業や新分野のチャレンジしたクライアントの成否の事例から自分なりに整理してみました。
ある中小企業の2代目社長の話しです。先代の創業者である会長は即断即決で、物事をパンパン決めて行動してきました。その会長は「ダメならそこで即見直せば良い。一番ダメなのは行動もしないであれはダメこれはダメと遅疑逡巡すること」と日頃から言っていました。