顧問先が本気で変革しようとする経営計画書はココが違う

「そんな内容の経営計画書で、経営者が本気で行動するとでも君は思っているのか?」会計事務所でのコンサルティング中に私が幾度となく、職員に注意するワードです。

「時間がないから、とにかく作るだけは作ろう」 「経営者が具体的なことを言わないから、これ以上の内容は書けない」 「数値計画で十分」 「所長がうるさいから、一応つくるけど、面倒だ」 「顧問先社長が時間と取ってくれなかったから、計画書の為の面談時間が取れなかったんですよ」

経営計画書の質で他の事務所と差別化』をしようとしている会計事務所はたくさんあります。多くの所長の方針はそうなのでしょう。しかし、現場の職員は、そこまで前向きでない、それが実態です。

  • 「経営計画シミュレーションで数値だけ豊富な計画書ばかり」
  • 「方針や理想はあるが、何も固有の具体的な対策もない」
  • 「たまに具体性があるかと思えば、行動のPDCAができる内容まで落とし込んでない」
  • 「赤字対策は経費削減中心で、新たな売上対策が乏しい」
  • 「経営者やキーマンからじっくりヒアリングもしないまま、文字と数字が躍る」

こんな経営計画書を「形ばかり」と言うのです。どこにも『魂』が入っていません。

冒頭の言葉は、その程度の意識で形ばかりの経営計画書の支援をし、作成した職員に対していった言葉です。

形ばかりの内容で、経営者は本気にならないし、逆にそんなレベルの職員を今以上に軽くあしらう様になります。また職員もそんなレベルの経営計画書を何回作成しても、能力アップになりません。その証拠に、2年目や3年目になると、経営計画書を提案しても、経営者から「それはもういいよ」と体よく断られる始末です。顧問先が本気で経営改革するような経営計画書は、どこが違うのでしょうか?どうしたら、職員以上に経営者は、経営計画書作成に真剣になるのでしょうか?

これは、その経営計画書の内容通りすれば、売上アップや黒字化のイメージができるのならば、自然に本気になります。ところが、数値ばかり並べられて、キャッシュフローの為に必要な利益や売上と言われても、ピンと来ないのです。

何故、経営者にイメージが湧かないような経営計画書を職員はつくるのでしょうか?多くは「やっつけ仕事」だからです。否、中には真剣に顧問先の為に、効果のある経営計画書を支援したいと考えている職員もいますが、今度は我流で進め、基本を押さえていないパターンで作成し、独り相撲を取っているのです。もし、後者の職員に正しい経営計画書の作成知識があれば、3社も経験すれば、相当な自信になっていくでしょう。

経営計画書はページ数が多ければ良いのではありません。必要な業績と現状の差を埋める固有戦略があり、その固有の具体策とそれを実行する為の行動プロセスのスケジュールが必要です。更に、その行動スケジュール(アクションプラン)をチェックするフレームも書式に必要です。そんな少ないページで、中身の濃いものが、会計事務所が提案する経営計画書なのです。

私は多くの会計事務所に「たった3枚のシートで作成する経営計画書」を提案し、また指導しています。本当に言いたいことは、それくらいで十分ですし、それくらいの量なら、経営者もイメージが湧き、行動チェックもしやすいからです。正直言えば、書式は何でも良いのです。経営者が業績アップにつながるイメージが湧き、行動の必然性が高まれば。ただ、私が3枚に拘るのは理由があります。詳細は次回ご紹介しましょう。

職員に必要なのは、概念論での教育ではありません。実例があり、何回も反復の講義が聴ける教材があれば、理解度は増します。

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