嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

会計事務所のMAS業務が飛躍的に上がった生成AI活用術

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継の「見える化」コンサルタントの嶋田です。

 会計事務所のMAS業務が飛躍的に上がった生成AI活用術.jpg

生成AIの活用で会計事務所のMAS業務が飛躍的にやりやすくなっています。

先日も顧問の会計事務所の監査担当者の研修でロープレとAI研修をしました。

生成AIを使って、顧問先企業の2025年度経営重点具体策をつくる作業です。

具体的にどんな段取りで生成AIを使ったのか?

1,2024年反省シートのロープレを実施

これまでSWOT分析等を使って経営計画書のフレームを指導してきましたが、やはり監査担当者の心には

「理屈は分かるが難しい」

「顧問先社長とじっくり話せる時間が取れない」

と言うメンタルブロックはありました。そこで下記のシートで決算予測に入るタイミングでヒアリングをしてもらうようにしています。

このフレームに変えたら、ヒアリングがしやすくなったと好評なフレームです。

241105_前期振り返りロジックシート良かった点.jpg

このフレームに沿って社長役と監査担当、オブザーバーに分かれて班別にロープレをします。

このフレームでは「聞くポイント」のヒントもあるので聞きやすいのです。

2,2024年の「よかった事」と「課題」をプロンプトに入れる

1のフレームに沿ってヒアリングロープレした「良かった事」「課題」が数か所記載されます。

特に「何があった」「何故そうなった」「更にそうなった社内の原因」を箇条書きにしてもらいます。

これを指定されたプロンプトに転記します。

このプロンプトはちょっとここでは公開できませんけど。

このプロンプトに沿って、「顧客対策」「商品対策」「人材対策」「資金対策」の4点について回答するよう指示を出します。

 

3,AIが2025年の重点具体策の素案を出す

指定された2024年の「良かった事」「課題」の箇条書きを複数、プロンプトに沿って生成AIに指示を出します。

すると、「顧客対策」「商品対策」「人材対策」「資金対策」の4点についてに1項目ごとの3つの具体的な方針や計画が出てきます。

その具体的な方針に「具体性」がない場合、更に一つずつ「○○が具体的に何をどうするもので、それを実施する事でいくらの生産性向上が見込めるか?具体的に書いて」と指示します。

すると更に具体的な方針と具体策をだしてくるので、それをフレームに記載します。

 

4,生成AIをしった監査担当者の反応

この生成AIを使った研修、自分の顧問先の2024年の良かった事、課題を自分なりに書き込み、後は生成AIで2025年の方向性を出してもらう経験をしました。

すると監査担当者から

「これをきっかけにすれば来年度計画の話がしやすくなった」

「取り敢えず、自分なりに顧問先の来期方針や具体策をどんどん生成AIに作らせたい」

「「監査後面談が少し楽しみになった」

と感想がこぼれました。

監査担当者がMAS業務にイマイチ突っ込めない理由が顧問先の事業計画や具体策について、何をどう提案していいか分からない事でした。

それが生成AIで、提案の糸口が見つかった訳です。

但し生成AIが出した答えはあくまでも一般論です。その顧問先固有の事は経営者、幹部と協議しながら深堀しないと相手も納得しないのは当然です。

 

生成AIを活用したMAS業務の研修をご希望の方は、弊社までご相談下さい。

リアルでもZoomでも対応しています。

 

こちらのページもいかがですか?

無料電子書籍ダウンロード

「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。

コンサルティング現場実例ノウハウ

「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。