中小企業の社長ってどんな人? ≪苦労してきた創業社長≫
最近は2代目社長が増えてきていますが、いつの時代も創業社長は多い ものです。 苦労された創業社長に共通した価値観がいくつかあります。私達が今まで20数年間コンサルタントとして、多くの創業社長とのふれあい を通じて、感じてきたことです。 今回はそれをご紹介しましょう。 皆様のクライアントの社長が苦労してきた創業社長なら、当てはめて みてください。
【1】 会社と自分のスタンスはどうか 会社=自分で、会社のモノは全て自分の物という意識が強い。
【2】 公私混同はどうか 相続や資産づくり、会社への貸付・保証・出資などから、公私混同は必要と認めるが、自分以外には厳しい。
【3】 わがまま、ワンマンかどうか 自分の思いを優先させる。 最後は自分が責任を取るから、それが当たり前と思う。
【4】 気が長いかどうか 基本的に短期が多い。 即断即決を好むかと思えば、最終意思決定に、情に流され曖昧になる事もある。理より情が優先する。 年齢が高くなると短期と頑固が目立つ。
【5】 社員とのケジメはどうか 理より情を優先する事が多々あり、必罰でのケジメでは、思い切った事が出来ない。 また、信賞でも、甘やかす事を恐れ、あまり明確な褒賞を出さない事もある。自分のケジメには厳しい。
【6】 給与の払い方はどうか 業績が悪い事も良い事も、長年の経験で知っているので、悪くても下げず、良くてもあまり上げない。 社員の生活を考えてバランスを取る。 業績が悪ければ、自分の給与は進んで下げる。
【7】 事業への投資はどうか 財務状況が許せば、積極的に投資を行う。 事業意欲があり、時には無謀な投資に走り、財務を痛めるが、そのフォローは自分のカネや資産を当てたりして、責任を取ろうとする。
【8】 対外的な評価はどうか 外部の評価は極端には気にしない。 自分で切り開いてきた自負があるから、場合によっては、あまり外部との付き合いが上手でないケースもある。
【9】 意思決定はどうか 意思決定して社員に伝えても、状況変化次第で、朝令暮改をする事がある。 『決めるのは自分』という気持ちから、方針がコロコロ変わる事への躊躇がない。
【10】 だまされやすいかどうか 人で苦労しているので、情にほだされると騙されやすい。 また、騙されていると分かっていて、敢えて騙される事もある。
【11】 口やかましいかどうか 小さい事にも口やかましく、『そこまで小さい事にも口出しして・・・』と思われるが、理屈に合わない事には、いろいろ文句を言う。 自分の会社という意識が強いから余計にそうする。
【12】 おカネの使い方はどうか 死に銭は、少額でも厳しいが、活き銭と判断したら、大金でも結構平気で使う。 貯めるよりも、活き銭にするという意識が強い。 理より情が優先し、取引先や社員が困っていると、盲目的にお金を貸してしまう事もある。
【13】 同族へのケジメ 創業時の苦労している時に、一緒に苦労してきた同族へは、口では厳しく言っても、なかなかケジメをつけきらない。
いかがでしょうか。 簡単に言えば、上記のような創業社長は日本全国どこでもいるのです。 こういうタイプと付き合うのが、中小企業を相手にしている会計事務所 なのです。 頭の片隅にでも入れておいて、参考にしてみて下さい。
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