新規事業が失敗する時の共通した特徴
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経営者は事業の成長戦略をいつも模索しています。今の事業で将来性がないと考えると、新たな事業に挑戦したくなることは、当然の成り行きです。しかし、中小企業での新規事業の成功確率は10%程度と言われています。10回のうち9回は失敗になるのです。そんなリスキーな新規事業ですが、どうも、失敗する時は共通した特性を持っているように思います。私が過去、新規事業や新分野のチャレンジしたクライアントの成否の事例から自分なりに整理してみました。
新規事業が失敗した背景
- 経営陣によるコミットメントの不足(何が何でも成功させると言う迫力不足)
- ビジョン・目標・大義・方向性などが不明確(分析不足で思いつきだから続かない)
- 「社員からアイデアがたくさん提案されればいいな」レベルで終わっている 事業アイデアは経営者の専権事項
- 失敗した場合の負担や責任が過大であり、誰も責任を取りたがらない (挑戦意欲をそがないようにする)
- 提案した企画の事業化時に、会社としての支援環境が希薄 (新規チームのみに任せて全社的な協力体制を敷かない)
- 新規事業開発のスキルを持たないのに、アイデアに期待し過ぎている (準備や人員の配置、ノウハウの購入や蓄積がないのに過大期待)
- リサーチ結果に頼りすぎている (リサーチ会社やシンクタンク等のマーケット調査データばかりを鵜呑みにしている。 足で稼ぐ直接のリサーチ不足)
- とりあえずどこかのコンサルティング会社に丸投げして事業計画をつくっている (中堅企業以上に多い傾向)
- リソースがないからと初めからあきらめている (データも情報も、ノウハウがない事を理由に最初から行動しない)
- 短期的な数値目標や実績を強く求められている (新規事業を育てる思想ではなく、早期に刈り込もうとする思想が失敗を招く)
- 本業や既存事業と同じ物差しで評価している (収益指標や行動パターンを同じ基準で判断しようとする)
- 過去の新規事業の失敗の経験が足かせになっている (どうせまた失敗すると言うマイナス思考)
- 新規事業責任者や推進担当者は、都落ちというイメージが社内にある (本来ならエース人材を配転すべきだが、エースは本業に使い、本業に影響ない人材を配置)
- 初めての新規事業なのに、失敗が許されない雰囲気がある (トライ&エラーが原則の新規を最初から失敗できない雰囲気は、やはり失敗し易い)
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