新規事業では若手を起用して、SWOT分析から参加すると一気に成長
SWOT分析コンサルタントの嶋田です。
今回は以下の4ポイントを紹介します。
1,新規事業は、経営者と若手のセットが効果的
2,新規事業では、既存事業のベテランは使えない
3,SWOT分析の段階から若手が参加し、イメージを持たせる
4,外からハンティングした中途は新規事業責任者で失敗しやすい
今回の事業再構築補助金でも、多くの企業が新規事業の事業計画書を作成しています。
事業再構築というのは、ある意味ビジネスモデルの見直しです。
そこに若手のチャンスがあるし、参加のさせ方次第では、一気にやる気スイッチが入ります。
1,新規事業は経営者と若手のセットが効果的
新規事業には意思決定がつきものです。
中小企業では、経営者以外を新規事業の責任者にして、上手くいく可能性がとても低い事をご存知でしょうか。
意思決定ができない、責任が取れない中堅社員や出がらし幹部が「リーダー」になっても、遅々として進まないし、途中挫折が多いものです。
しかも、既存事業でも忙しい中堅社員や幹部を新規事業に抜くのはなかなか難しい場合も多いでしょう。
そこで、入社5年未満の若手と経営者が一緒になって「新規事業プロジェクト」を立上げると効果的なのです。
それは、若手なら業界の常識もまだ知らないので、固執することもなく、「無鉄砲な取り組み」を提案するかもしれないからです。
若手が育つ秘訣は「世間の怖さを知らない無鉄砲」の経験が大事です。
最近は、そういう経験をさせず、経営者も幹部も無難な人材育成をしている企業が増えています。
しかしどんなに無鉄砲でも、経営者とセットなら大丈夫なはずです。
2,新規事業には既存のベテランが使えない
これまで多くの新規事業のコンサルティングをしてきましたが、既存のベテランが責任者になって上手く軌道に載せるケースはそう多くありません。
ほとんどの成功は、経営者主導で最後まで行ったケースです。
既存のベテランや幹部は、どうしても固定概念から抜け出せず、「できない理由」に頭も体も支配されます。
「挑戦」ができなくなっているのです。
この状態はまさに今の日本の社会を映し出しています。
イノベーションは非常識の若手から生まれるのが、世の常です。
だから、既存事業でいかに優秀なベテラン社員でも、その人は既存事業でしっかり頑張ってもらう事です。
3,SWOT分析の段階から若手が参加し、イメージを持たせる
新規事業を若手と共に行うなら、「新規事業SWOT分析」の段階から参加させるのがベターです。
何故ならSWOT分析は外部環境の「機会」「脅威」、そして今の会社内の「強み」や「弱み」を総合的に議論するので、会社、業界の実情が分かりやすくなるからです。
特に若手は特定の仕事しか与えられていない事が多く、全体像が見えていない場合が多いです。
この「新規事業SWOT分析」を通じて全体像が見えれば、それだけで大きな意味があります。
最近、当社へ「社員も交えたSWOT分析研修がお願いしたい」という依頼がここ数年増えています。
これも社員教育の一環として価値ある体験ができるからだと思います。
4,外からハンティングした中途は新規事業責任者で失敗しやすい
社内に「新規事業の責任者になれる適当な人材がいない」という理由で、外部からヘッドハンティングや中途採用者をあてがうケースがあります。
私のこれまでの60社の新規事業SWOT分析の経験から言うと、そのパターンの失敗確率は高い、と言えます。
全て失敗するとまでは言いませんが、上手くいかずせっかくのヘッドハンティングや中途採用者が、途中で挫折し退職したケースをたくさん見てきました。
大企業や職務権限を大きく任せきる中小企業経営者の元なら、このパターンはいけそうですが、ほとんどの中小企業は経営者や役員、既存の幹部がネックになって潰れています。
その理由はまたほかの機会にご紹介します。
新規事業は経営者が責任者になり、若手を起用して、一気に成長機会を与える事が重要です。
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