事業再構築ではなく、全くの新規事業を見出す時のヒント1

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

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2021年から始まった「事業再構築補助金」はそれなりの効果があったと思います。

これまでも多くの企業が採択され、「既存に強みを活かした新規事業」へ一歩踏み出す機会を与えたわけですから。

「事業再構築」はあくまでも、「強みを活かして」既存事業の延長線上、周辺事業に「新たなエキス」を追加した新規事業という設定にしています。

しかし、コロナ禍と大幅ば原料アップ、この2年間に根付いた新しいライフスタイルやニューノーマルから、その事業再構築での新規事業もおぼつかなくなったところもでています。

そこで、完全な「新業態・新規事業への挑戦」を検討する段階の企業も増えています。

では、全くの新規事業とはどんな切り口、判断基準で見出すべきでしょうか?

これまでのコンサルティングの中で新規事業を見出す時のヒントとして確立したチェックポイントを2回にわたってご紹介します。

今回は18のヒントの内、9項目です。

1、既に現業、本業の関連から「周辺ビジネス」「周辺サービス」であり、まったくの「ど素人」からの挑戦ではない

未知なる挑戦は基本的に失敗確率が高いので、本業関連分野から始める方が進めやすい 。

これは事業再構築と同じ考え方です。

①本業をコアとして、事業周辺へ相乗効果が期待できる 分野へ拡大する。

②既存客に、販売可能な取扱商品の拡大を図る。

③既存商品の使い方や販売方法を工夫して、今までとは 異なるチャネルへ販売する。

 

 

2、二番煎じの場合、既にどこかの大手が取り組んでいるモデルと、比較して付加価値やビジネスの方向に絶対優位性が確認できる

先行企業と明らかな違いがあるかを確認した新規事業です。

例えば、顧客から見た違いやメリットが大きい事等が明確にできるまで検討します。

ここは事業再構築でも重要視された箇所です。

 

3、まだニーズは顕在化していないが、消費者ニーズの流れや外部環境から大きなマーケットと考えられる

基本的に将来大きなマーケットになるなら、大手が参入しても、それまで先行者利益が多少でも取れる可能性があります。

この部分は市場が育つまで若干の時間がかかるので、投資回収時間は余裕を持つ必要があります。

 

4、大きなマーケットの可能性が高いが、競合激化した時に、絶対優位性のプランがある( 例:価格競争やサービス合戦に巻き込まれない武器がある)

価格競争になった場合の、価格競争に巻き込まれない「付加価値」や「武器」が明確に型決めされているかどうかです。

その武器を「顧客は評価している」と既にリサーチ済みであることが原則となります。

商品+「付加価値+武器」=勝てる新規事業 です。

 

5、原則、ニッチ(隙間)市場であり、大手参入が見過ごす小さな市場、また手間のかかるビジネスである

大手が参入しない隙間市場で且つ手間のかかる市場がブルーオーシャンになりなすい。

手間がかかるから、同業者も参入しにくい。

合わせて効率化も一緒に検討します。

 

 

6、既存のビジネスモデルではあるが、市場ニーズに合わなくなっている場合、形を変えてニーズにはまり込む可能性が高い

現状のビジネスに対するアンチテーゼで商品開発やサービスを開発します。

開発のポイントは

「顧客の不便解消」

「今より大幅コストダウン」

「今より顧客サービスが高い」

「今より早い」

「今より正確」

「今より、手間が掛らない」等をキーワードに検討します。

   

7、自社の「強み」が活かされるビジネスである

ここは「事業再構築」と同義語となります。

顧客にとっての「自社の強み」を固有名詞を使って、具体的に整理します。

再度、「自社の小さな強み」を再分析してみましょう。

どこかに「ニッチ市場向け」のアドバンテージが隠れているかもしれません。

これまで300近い「クロスSWOT分析コンサルティング」でこんなケースをたくさん見てきました。

 

8、フランチャイズビジネスや代理店ビジネスは、成功モデルを鵜呑みにせずに、しっかり調査と分析して判断する

FC加盟や代理店ビジネスの参入は、当初の目論見通り行くことは少ないのが現実です。

先方(フランチャイザー)任せにせず、自ら現地を調査してみて、実態を分かったうえで検討します。

 

9、「旨い話は原則怪しい」事を念頭に、「旨い話」の裏取りをぬかりなく行う

「そんな旨い話が、自社に来るはずがない」と疑って裏を取ると、いろいろ見えてきます。

原則上手い話程、落とし穴もあるのも事実。

 

また次の機会に残りの9項目をご紹介します。

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