「クロスSWOT分析」メソッドが効果を出す9つのジャンル
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
昨日も夜遅くまで「zoomオンラインサロン」を行い、8名のコンサルタント、士業、経営者の方と「クロスSWOT分析」「根拠ある経営計画書」「事業再構築事業計画書」について一緒に学習しました。
受講者に、「何故このzoomオンラインサロンに参加しようと思ったのですか?」
と最初にお聞きすると、大半の方が
「クロスSWOT分析スキルが今後のコンサルティングや事業計画書には不可欠だから」
と答えられました。
実際に現場でコンサルティングをすると、その必要性は日増しに高まっています。
では、実際にどんなシチュエーションで「クロスSWOT分析スキル」が必要でしょうか?
⑴金融機関から提出を要望される経営改善計画書
今後益々資金繰りが厳しくなる中小零細企業において、リスケや追加融資を依頼する際金融機関から「経営改善計画書」の提出を求められます。
その際に融資の元利が返済できるだけの利益が捻出される「根拠ある経営改善計画書」かどうかが焦点になります。
それは具体的な「商品戦略」「顧客戦略」「価格戦略」に沿って「リアリティある具体策」が入っていることが条件になります。
その中身を見出すのは必然的に「クロスSWOT分析」だという事です。
⑵事業再構築補助金 事業計画書
2021年から始まった政府の補助制度である「事業再構築補助金」を申請する際に求められる「事業計画書」には、SWOT分析がをしっかりする事が条件になっています。
「強みを活かした新規事業」「今後の可能性を感じる新たなアイデア」を事業計画化します。
この「クロスSWOT分析」の深堀りが採択の成否を決めることもあります。
⑶中期ビジョン・中期経営計画の立案時
アフターコロナとウクライナ危機後の戦後体制、経済不安定化においても、企業はしっかりした「中期計画」を立てて、事業の継続を図らねばなりません。
その場合もクロスSWOT分析で、冷静に市場の動きと見て「自社の最適な戦略」を見出すことが肝要です。
⑷商品開発時のコンセプトづくり
「自社の製造、マーケティング、営業上の強み」と消費者・顧客のこれからのニーズ(機会)を掛け合わせる「積極戦略」は商品開発コンセプトづくりにも直結します。
これまで「商品開発SWOT分析」を数十社実施してきましたが、「思い付き」や「独善」の商品開発をするくらいなら、検証作業としての「商品開発SWOT分析」は意味があります。
⑸新規開拓・アイテムアップ時のキャンペーン内容
これも「新規顧客の市場ニーズ(機会)」と「自社の製造、マーケティング、営業上の強み」を掛け合わせて、どんなキャンペーンで新規開拓をすべきか、企画の具体策が見えてきます。
例えば無料商品、デモ、試供品、サンプルをどう作り、どうPRし、どう接点開発をするか?
フィールド営業とインサイド営業をどう組み合わせて、新規顧客と接点を持つかなどを、「新規開拓SWOT分析」で見出していきます。
⑹経営承継期の後継者時代の「稼ぐ戦略づくり」
経営承継が進む企業において、現経営者時代とは異なる新たな「稼ぐ戦略」が後継者時代には求めらます。
そこの「クロスSWOT分析」で重点戦略を後継者や後継者時代の幹部と一緒に議論して戦略を立てます。
⑺M&A後の「シナジーSWOT分析」で共同キャンペーン
これは私も3件程度の経験しかありませんが、M&Aした企業とM&Aされた企業の「強み」だけを掛け合わせて、相乗効果の具体策を出します。
いわゆる「強み」×「強み」=「M&A後の短期キャンペーン」で成果を出し、一気に融和状態を作るものです。
M&Aでは組織の一体感を出すのは、理念統合でも組織交流でもなく「一緒に売上を作ったという事実」です。
⑻社員採用面接時の「パーソナルSWOT分析」
これはビジネスSWOT分析ではなく、個人の「強み」と就職したい企業の方針や戦略を「機会」にして、その掛け算である「パーソナル積極戦略」で「入社したら即貢献する内容を具体化」するものです。
求職者側は自分の売り込みに、求人側は「面接に来たいい人材を他社に取られない説得」に活用します。
⑼役員幹部の戦略思考研修のツール
後継者、役員幹部の最高の教育として「SWOT分析」があります。
外部環境と内部要因をバランスよく、客観分析するのがSWOT分析なので、「思い込み」「一人よがり」「前例踏襲」などから脱却する議論ができます。
わたしもこれまで多くの企業で幹部研修としての「SWOT分析研修」をしていますが、下手なリーダーシップ教育より「アウトプット」が残る研修として高い評価をもらっています。
このように「クロスSWOT分析」は今後益々、有効なメソッドとして重要性が増します。
あなたもこの機会に「クロスSWOT分析スキル」を習得しませんか?
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