「まさか、そんなとんでもない保育士がいるのか」
「そんな辞め方、普通の組織だったら懲戒ものだ」
このブログ・メルマガを読んでいる方の組織には、保育園・こども園をグループに持っている方もいるでしょう。
今回は、保育園・こども園での話です。
ちょっと、最近見聞きした事例で、とんでもない保育士がいる事例がありました。
およそプロ意識もカケラもない姿です。
例えば、
- 園の他の保育士職員の個人情報を外部に平気で漏らしたり、今、園で何が起こっているのかを具に仲の良い保護者に伝えているのです。そして、保護者から「○○さんは辞めるんですってね」とまだ決まってもいないのに、その噂だけは独り歩きしてしまい、本当に辞めざる得なくなりました。
情報を漏らした職員は、罪の意識もないから、余計に問題が根深いのです。
- また、業務上問題があったので、主任が少し叱っただけで、翌日、親が出てきて「この保育園を辞めさせます」と言って、引継ぎもせずに来なくなった職員
- 運動会直前に、大事な役割を担っていたスタッフが突然、「私には荷が重いです。辞めます」と、ダダをこねて、本当に責任業務を放棄した職員
言っていけばきりがないほど、「これが、こどもに教える立場の人間か?」と目を疑いたくなる実情が多々あります。
園もそのようなトラブルを露呈させて保護者に不安感を与えたり、評判を落とすのは何とか避けたいので、園長はじめ、残された先輩職員が何とか、事なきを得るように努力はしています。
しかし、それにしても何故、そういう人としての基本的な事が分からないのでしょうか?
本来なら学生時代に学ぶのが筋でしょうが、そこでは知識が中心のカリキュラムで、
「人格教育」が徹底されているとは思えません。
入職してから、いろいろな経験を通じて、先輩や上司からいろいろ教わるのが基本な筈です。
ところが、保育の現場では様々な課題が露呈して、こういう基礎教育が機能していない保育園・こども園が多くなっているのです。
保護者がモンスター化したとか、手のかかる園児が増えたとか、が理由ではありません。
「保育士の教育」が組織内でできていない事が原因です。
そして、先輩職員や上司にヒアリングすると、
「若い先生をどう教育していいか分からない」と悩んでいるのです。
実際に外部研修に行かせたくても、人員配置の問題やコスト面から、ドンドン教育の機会を与えられるところは少数派です。
教育機会・時間がない
⇒職員がトラブルを起こす
⇒職員が辞める
⇒園の評価が落ちる
⇒入園者が減る
⇒収入が減る
こういう構造的な悪循環になっている保育園・こども園は、結構あるのではないでしょうか。
今こそ、知恵と工夫で、
教育時間が確保できなければ、それに対応した仕組みを作り、
研修コストが出せないなら、内部でできる教育機会を作り、
しっかりアウトプットのある教育をすべきです。
アウトプットのある教育とは、講演会の聞きっぱなしや、研修のさせっぱなしではなく、学んだら、何らかの「見えるツール」が園内に導入されることです。
「出来ない」
「仕方ない」
と諦めず、方法論を探りましょう。
また、保育士であれ医療職であれ、介護支援職であれ、先ず最初に教育すべきは「行動規範」や「組織のルール」です。
これが曖昧な為、初期教育ができず「職員のモンスター化」が進んでいるともいえます。
そこで、おススメしたいのが「行動規範づくり」です。
これは「基本理念」から行動規範、そして「やってはならない事」までを具体的に明文化したものです。
実際に作成した実例が下記より低価格でダウンロードできます。
ご参考にしてください。
https://re-keiei.shop/social-welfare-corporation/317-11-28.html