「自分のビジネスの強み」を深掘りすると、起業も転職も戦略が見えてくる

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

アメリカでは労働人口（15700万人）の5500万人（35％）がフリーランス（雇用関係によらない働き方）だそうです。

日本で言えば6千数百万人の労働人口だから、2000万人位はいても不思議ではありません。

しかし、日本では統計調査で若干の開きありますが、概ね360～450万人と推計されています。労働人口比で６％足らず。

そして、今後ますますフリーランスが増えると予測されています。

資格を取り、スキルを修得してフリーランスとして起業したり、転職するのも結構ですが、その後の「自分経営戦略」をしっかり考えていかないと、結構挫折している人が多いという事です。

１，「強み」を活かした起業・転職でないと失敗？

これまで90人近くのコンサルタント、コンサルタント志望者を見てきました。

直接アドバイスしたり、パーソナルSWOT分析をしてあげた方も20名弱います。

途中で挫折したり、知らないうちに「宗旨替え」で全然異なる仕事に転職したり…

起業や転職の失敗は個人的な理由がいろいろあるので、一概に原因を決めつける事はできませんが、一つ言えることは「自分の強みを深掘りして、適切なマーケティング戦略を立てていない」ケースが散見されます。

「自分の強み」こそ、活躍できる基礎的な資源です。

その「強み」を活かさず、「会社を辞めたいから」「収入が欲しいから」などの理由で起業や転職の選択をしても、うまく行かないのは自明の理。

そして起業前に「事前のマーケティング戦略」を立てていないケースも多いのです。

「たまたま知り合いの社長から顧問を依頼されたから」

「自分のスキルを求めるお客様の声が多かったから」

「あなたなら一人でできるよ、と複数の人に言われたから」

こんな理由でも「今の会社を辞めたい」人には十分な動機づけでしょう。

しかし、それらには「持続的なマーケティング戦略」がないと、そういう言葉だけの応援をした人は、誰も責任を取ってくれません。

２，「強み」とは「起業・転職」の直接の成功要因

では、「強み」とはどういうポイントを指すのでしょうか？

先ず分かっていただきたいのは「強み」≠「良い点」だという事です。

多くの方がこれを混同しています。

「強み」は起業・転職の直接の成功理由であり、眼に見えて他人にも理解されやすい「物理的要素」です。

従って、

「性格がよく、誰からも愛される」

「友達が多く、リーダー的存在だった」

「コミュニケーション能力が高い」

「仕事に真面目で手抜きをしない」

「体が丈夫で欠勤したことがない」・・・・

これらはすべて「良い点」です。

「良い点」だけでは起業も転職もおぼつきません。

何故なら「貴方と付き合うメリット」「貴方を招き入れるメリット」が見えないからです。

むしろ、多少コミュ力に欠けようが、リーダー適性がなかろうが、少しばかり病気を持っていようが、「明確な資格」「具体的なスキル」「眼で分かる実績」「即戦力としてのノウハウ」があった方がアピールはしやすいのです。

３，ビジネス「強み」を深掘りする２０のポイント

一般的な「個人の強み分析」では、どうしても総括的なヒントで考える傾向があり、「直接的な自分が持っているビジネススキル」のヒントにはならないようです。

それは「パーソナルSWOT分析」という手法を私自身が常に意識しているからかもしれません。

では「強み」を深掘りするとは、どういう質問を自問自答することから始めるべきか。

下記の質問に沿って自問自答して具体的なことが書ければ「起業・転職の成功条件」の一部は持っているといえるかもしれません。

４，その「強み」が活かせる分野を多角的にみる

では、そこで確認された【ビジネス「強み分析」】は、現業を含めてどういう業界・部門なら活かせそうか？を整理します。

そして、その後「その業界・部門」でその「強み」をどんな風に活かすことが可能かを整理します。

ここまで書けると相当な自己分析ができてきます。

もしかしたら、あなたの知らない貴方の発見があるかもしれません。

また「会社を辞めたくても、組織の保証がなく家族を養っていけるか不安」で起業や転職に二の足を踏んでいた方も、思い切りができるかもしれません。

もともとアフターコロナ時代は「組織は自分を守ってくれない」と考える方が利口だと思います。

要はじっくり「自分のビジネス強み」を深掘りすれば、何かの発見があるという事です。

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