病院、介護施設のおいて淀んだ組織の活性化策として、また管理能力がないベテランではなく、理論的に物事を考えられる若手に権限を与える為、抜擢や若手を昇格させる場合があります。若手のエネルギーやヤル気を期待した処置ですが、そこに思わぬ落とし穴があります。
独立するまでの15年間、このコンサルティングファームにお世話になりました。元々、独立意識はあまりなかったのですが、このコンサルティングファームの企業形態が変わるという事で、独立せざるを得ない状況になりました。
営業は順調に行きました。紹介も増え、セミナーフォローでのコンサルティング受注も出ました。とは言っても、直接最終受注(フォワード)のための面談は上司が行うので、それにつなげるMF(ミッドフィルダー)の仕事が中心でした。少額のサービス商品は独自で受注していましたが。
私もついにというか、当然というか、今年で32年目を迎えます。まだまだ32年、もう32年、いずれにしてもよく続いているなあと思います。そこで、今回から数回に分けて、振り返ってみたいと思います。
今回は病院や施設内でどのようにコーチング会話を定着させるかについてお話したい と思います。コーチングの必要性は多くの病院や施設でも理解されています。ただ、実践しているか と言えば、かなりの事業所で「?」が付くでしょう。コーチングを定着化させるには、段階的に進めねばなりません。
ある整形外科病院での話です。入院中の患者(高齢の奥さん)のご主人が、看護師に「主治医の先生に相談 したい事があるが、今度の診察時に話す時間はあるか」と尋ねました。
実際に、ある地方の中小医療法人で、この質問に明確に答えられず、採用を断ってきた転職の看護師がいました。 その人は、地元の大手病院に採用され、早い段階で主任に昇格しました。もったいない話です。
顧問契約中心のコンサルティングで安定した収入を確保できる為には、いくつかのハードやツールが必要です。私はこれを「コンサルタント安定収入の為の7つ道具」と命名しました。
今、多くの医療法人・社会福祉法人で、組織の不安定さが増しているように思います。幹部や有能な職員の退職、造反、経営陣への職員からの不信感、部門間の連携不足による相互不信等々。皆毎日、仕事はしていますが、組織に一体感がないというか、皆が同じベクトルを向いていない、仕事への価値観が患者・利用者本位から、自分本位の職員が増えているような印象です。
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