職員の我慢によるコスト削減は続かない
「コスト削減していますよ。とにかく今は何も買わず辛抱です。職員も仕方ないと思っていると思います」ある介護施設の責任者の声です。多くの介護施設では、人件費の上昇を受けて、自分達でできる範囲のコスト削減をおこなっています。
でも 「何も買わず辛抱する」ことが、果たしてコスト削減と言えるのでしょうか?必要なものも買わず、変な節約をすれば、それは介護品質に影響するばかりか、職員のモチベーションダウンに確実につながります。「当たり前でしょう。コスト削減しているんだから、モチベーションは少し位下がりますよ」と、言いたくなる管理職もいるかもですね。
でもそれは全然違います。管理職がそういう発想で、コスト削減をするから、コスト削減と引き換えに介護品質の低下やチームのムードまで暗くなるのです。昨今、製造業でもコスト削減は「我慢する」事からは、むしろ悪影響の方が大きいと言うことで、発想を変えています。
どういうことか?
「楽しくコスト削減しよう」と言う運動をしているのです。良く考えてください。 嫌々ながらしたコスト削減による効果は、そう長く続きません。我慢はいつしか限界を迎えます。そこで、私が介護事業所でコンサルティングしているのは、「楽しみながら、コスト削減と職員負担の軽減、そして介護品質の向上」が同時に実現できる「RE式カイゼン活動」です。
何故、「RE式カイゼン活動」が三方良しとなるのでしょうか?
それは、カイゼン活動を徹底して教育し、自発的に意見を出す仕組みを作り、改善効果が少しでも出たら皆の前で褒める制度を設けるからです。それには、用意周到に準備が必要です。また指導する側もカイゼン活動に関する見識と、他事業所での実例を持って説明しないと、相手は分かってくれません。このメルマガでも何回も伝えてますが、私がこの「RE式カイゼン活動」をコンサルティングした介護事業所での、成功率は95%です。ほぼ成功しています。
これが決して自慢ではなく、カイゼン活動自体にそういう機能があるからです。さすが「輸出される日本経営の仕組み」だと思います。 我慢したコスト削減を追究するのではなく、カイゼン活動で自発的にコスト意識が高まる手法を取った方が賢明です。
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