嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

添削サービスというコンサルティング

コンサルタントは、クライアントの現場に訪問し、分析や提案を行うものです。そして会議に出席して意思決定に参加。時には、社内研修などの勉強会の講師もします。いずれにしても、「クライアントの現場に行かないと生産性を産まない」のです。もし、「通信教育ではないが、現場に行かずに付加価値収入が挙げられる」としたらどうですか?結構、魅力的ですね。

それが「添削サービス」というコンサルティングです。

 1、勉強会や会議での決定事項を振り返りや感想文の提出

この添削サービスとは、社内勉強会や会議参加者に、感想文のような振り返りシートを提出してもらいます。このメリットは、「忘れさせない」ためです。せっかくの研修も会議の決定事項も、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」では、何の効果もありません。ましてや、会議決定事項を忘れて、実行しないとなると、コンサルティングの価値も疑われます。

ベストセラー「7つの習慣」で知られるコーブィー博士は、「知りえた知識は48時間以内に誰かに、話さないと忘れる」と言われています。だから、2日以内に提出させます。

 2、単なる感想文ではない内容とは

これは単なる感想文ではダメです。目的は、学んだこと、決まった事を実行する為の振り返りですから。記載内容は

  1. 決定事項を推進する為のアクションプラン(プロセスと期限、担当)
  2. 学んだ事を実行する為のアクションプラン(   〃      )
  3. この学びや決定事項を実施した結果、得られる具体的なメリット(実行後のイメージを描かせる)
  4. 学んだ事、決定事項を具体化する為に協力を貰う為の仕掛けとスケジュール管理(自分だけで効果がないなら、他人、他部門を巻き込む為にスケジュール)
  5. ⑤回の研修、会議の感想

A4 1枚位のシートで結構です。

3、その感想文はコンサルタントへ提出してもらい添削

この書かれた感想文(ほとんどExcelかWordのデータ)を、顧問である我々コンサルタントに提出してもらいます。そこで、我々が赤ペンでコメント入れの添削をします。何故なら、コンサルタントが講師をした研修や参加した会議だから、中身が分かっています。そして、自分なりの各幹部への期待や、意欲への評価などもあります。また、毎回決定事項を管理しているなら、以前の出来事からの流れもあります。また、各幹部のアクションプランを見る事で、その幹部の動きもだいたい把握できます。

そういう意味で、この感想文をがっちりコンサルタントが管理するのです。そして、添削後、経営者へ渡します。その時、課題整理一覧みたいなものも提出と喜ばれます。

4、長期継続コンサルティングへの仕掛け

この添削サービスを継続する事は、そのクライアントや経営者の身内みたいなものです。長期継続につながるものです。元々、議事録だけあり、その活用や管理が曖昧なクライアントには、この手法は効果的です。コンサルタントとして、クライアントへの付加価値サービスとして認められるだけでなく、クライアントの幹部の実情把握もできる一石二鳥の取り組みといえます。

私も今、ある介護施設でこの添削サービスコンサルティングを行っています。そこでは、毎月1回幹部研修という講義をしています。受講した幹部は所定の感想文を書き、私に提出。そこで赤ペンのアドバイスをして返送。毎月約40名が提出します。これを続ける事で、幹部個人個人の実情や悩みが手に取るように分かります。

 貴方も考えてみては。

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