SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

2023年1月21日㈯の「シンプルBSC・KPI監査1日体感研修」まで残すところあとわずかです。

ある会計事務所の所長からこんな質問がきました。

「MAS監査もKPI監査も、結局は監査担当者のヒアリング次第なんですよね。フレームやノウハウをどんなに学習してもそこが・・・」

どんなにノウハウを学んでも、ヒアリングが上手くいかなければ、元も子もありません。

このヒアリングとは

１、KPI監査は深堀質問が決まっている

KPI監査を監査担当者が実際の現場で活かす為に、「何を聞き、どう記載するか」をある程度型決めしています。

フレームだけ用意して、「後は個人の力量でヒアリングしなさい」と言う各個人任せにすると、個人差が大きく、ちょっとでもヒアリングに躓くと途端にやる気をなくし、継続しない監査担当者をこれまで多数見てきました。

その為、クロスSWOT分析の「強み」「機会」もヒント質問が決まっており、更に掛け算である「積極戦略」もどう書けばいいかも決めています。

この「積極戦略」がそのまま「KSF（重要成功要因）」になり、そのKSFの掘り下げが「KPI（重要業績指標）」の設定に大きく影響します。

またKPIにしても、なるべく聞き出すヒント質問をシートに記載しています。

分からなければ、そのヒント質問をそのまま読み上げ、顧問先に考えてもらえば良いのです。

２、KPI監査はKSFを聞き出す時もヒント質問が決まっている

KSF（重要成功要因）を聞き出すという事は、「クロスSWOT分析で【積極戦略】を聞き出す」か「固有の業績の公式」を聞き出すことです。

この「積極戦略」を商材別に聞き出すヒント質問も型決めしています。

その通りのヒアリングができなくても、このヒント質問で、先方からいろいろアイデアや意見は出てきます。

「積極戦略のヒント質問」については下記を参照

https://re-keiei.com/blog/swot/1738-swot-126.html

https://re-keiei.com/blog/swot/1740-swot-127.html

「業績の公式のヒント質問」については下記を参照

https://re-keiei.com/blog/account/1760-kpi-ksf-kpi-swot.html

３、KPI監査はアクションプラン監査であり、５W2Hを聞き出すこと

KPI監査では、KSFから導き出されたKPI数値をモニタリングをしますが、同時にKPI達成の為のアクションプラン監査も行います。

これがモニタリングの真骨頂です。

アクションプラン監査で、次月以降の具体的な行動を５W2Hの「決定事項」を誘導する事がKPI監査士の仕事でもあり、顧問先の業績向上の大きな要素です。

もしかしたらKPI監査とは「行動プロセス数値の予実チェック」だけだと思っていたら、それは大きな勘違い。

アクションプラン監査がなければ、行動修正には至りません。

アクションプラン監査とは、

こんな感じで、KPI予実を行ったら、次月までにどんな行動をどう行うか、誰が行うか、いつ行うかを決め込む事です。

面倒くさいでしょうが、ここまでやってこそ初めて、中小零細企業は少し前進するのです。

アクションプラン監査は、KPI監査でどんな行動が不足していたか、行動した結果どんなリアクションがあったかを聞くだけで、後は粛々と文字化していくだけです。

しかも５W2Hで発言させるように誘導するだけ。

KPI監査と一般のMAS業務との違いはここにあります。

是非、KPI監査に2023年から取り組んでほしいものです。

---------------------------------------------------------------------------------------------------

2023年1月21日㈯「シンプルBSC・KPI監査一日体感研修」

時間の都合が付かない会計事務所所長や監査担当者、中小企業診断士の方が、欠席での参加が増えています。

欠席でも後日動画やテキストで学習できるので、是非この機会にご登録ください。

https://store.re-keiei.com/pages/kpi