コンサルタント開業準備マニュアル(SWOT分析でUSP)
日本全国にコンサルタントと自称している方が、10万人くらいいると言われています。中には「コンサルタント」ではないような方もいますが・・・そんなイナゴの大群みたいにいるコンサルタント業界で「あなたでなければならない理由」が「ユニークセリングプロポーション(USP)」です。
いわゆる『独自のウリ』です。これが弱いと営業も難しく、じり貧は免れません。コンサルタント業界でも
「USPを決めろ」
「差別化せよ」
「ニッチニーズを絞れ」
などと、言われます。しかし、これがなかなか難しい訳です。そこで、SWOT分析をコンサルタント事務所として行う事を推奨しています。
1、コンサルタント事務所のSWOT分析をするメリット
これには、下記の6点があります。
- 自分の経験や強み、それをどの市場やカテゴリーで差別化するかが整理される
- USP(独自のウリ)がどこかが分かる⇒ニッチニーズが見える
- 自分のUSPと、これから攻めるクライアントやその手法が見えてくる
- やるべきではないコンサルティングの方向性が見えてくる
- 自身のSWOT分析を経験するで、クライアントの経営戦略のコンサルティン グができるようになる
- SWOT分析の結果、自身の中期計画やビジョンが描きやすくなる
などです。
2、コンサルタントとしての「強み分析」
SWOT分析で最初に行うのが、「自分のジャンルのコンサルティング市場において、活かせる具体的な強みを見出す」という「強み分析」です。そのポイントは、下記のようになります。
- あなたのコンサルティングスキル・ノウハウが、他のコンサルタントと比べて、何がどう差別化できているのかを考える
- 以下の質問から、あなたの答えを具体的に箇条書きで記載する
- 「強み」につながる、あなたの具体的な実績、経験は何?
- 他のコンサルタントより、「この分野、この地域では自分はTOPレベル」と思う事は何?
- 業界知識・経験ではなく、コンサルティングスキル・ノウハウ・メソッドで自信があるものは何?
- あなたのスキル・ノウハウを似たようなコンサルと比較して、少しでも秀でているものは何?
- あなたのノウハウを展開する上で、営業上・PR上の強みは何?
これらを自己分析しながら整理します。
3、コンサルティング市場の「機会分析」
あなたの分野のコンサルティング市場が今後どのように動くかを類推します。
- 「機会」とは、これからのあなたのコンサルティングスキルやノウハウ、経験 が求められる分野、ニーズが出るクライアントのカテゴリーを整理する
- 以下の質問から、あなたの答えを具体的に箇条書きで記載する
- そのコンサルティングノウハウは、今後どんな業種に必要とされるか?
- そのコンサルティングノウハウは、どんなクライアントのニーズに具体的に喜ばれるか?
- そのコンサルティングノウハウは、どういう活かし方をすれば、市場へ受入が進むか?
- そのコンサルティングノウハウを地域外へ展開するとしたら、どんな可能性があるか?
- そのコンサルティングノウハウは、どんな経営環境の変化にプラスに作用するか?
市場分析は、一般論や公開されたデータではなく、自身の肌感覚を優先してください。
4、「機会」×「強み」でUSPを決める
複数の機会や強みが出たら、それを掛け合わせて「USP」や「ビジョン」を具体的に整理します。
ここで大事な事は
「超具体的な表現」
「ニッチ市場・ニッチカテゴリーが分かる表現」
「強みが『見える化』された表現」
など、そのUSPをみれば。まさに「あなたでなければならない理由」が分かる表現です。全国有数のレベルでなくても結構です。地域NO1のUSPでもOKです。それが、そのままホームページやSNSのスタンダードになっていきます。
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