生成AIで変わる経営コンサルタントのスタンス
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継の「見える化」コンサルタントの嶋田です。
いよいよ年末になり、あわただしくなってきました。
先日届けられた日経ビジネスでも、2025年がどういう年になるかの記事が出ていて、アメリカのトランプ政権で世界も経済も大きく変わるのではと予測されています。
その矢先に韓国大統領の非常戒厳と言うパニックやシリアの独裁政権の崩壊(ロシアの撤退?)、ウクライナ戦争の行方等世界はいよいよ流動的です。
もっと我々のミクロ経済に眼を向けても、人手不足と「金利ある世界」の復活で、中小企業の大倒産時代も予測されています。
それはそのまま我々経営コンサルタントや士業の世界にも少なからず影響します。
更にやっかいな事が生成AIでコンサルティングの世界が様変わりするのが2025年だという事です。
一部のコンサルタント・士業は生成AIへの自己投資や取り組みを始めていますが、多くの方は「ChatGTPは使ったことがある」程度で、それをコンサルティングの主要課題に挙げてはいないようです。
ブログや文書要約作成では生成AIを使っている方も増えていますが・・・。
その結果ブログの大量生産は可能になりましたが、果たして本当に言いたい事を生成AIは表現しているでしょうか?
そこで、生成AIに今私達が行っている「経営コンサルティング」がどう変わるかを聞いてみました。
すると
1,生成AIが出した答え
あるプロンプトを入れたら、下記のような答えを生成AIは出してきました。
これを見る限りは、普通の事を言っているので「うん、そうかな」程度です。
しかし、この一つ一つ一つを更にChatリレーをしていくと、また違った答えが出ます。
2,プロンプト次第ではどこまでも抽象論
本当にコンサルタントが必要としているノウハウは生成AIで手に入るのか?
これはプロンプト次第だという事です。
私も生成AIの研修やノウハウ取得で知識を高めている最中で、試行錯誤していますが、一発で想い通りの解答にならないのが現実です。
しかし、一から考えていた今までと違い、良い感じで途中から進められるので時間節約にはなっています。
やはり、生成AIは一般論の域をまだ出ていないので、出てきた一般論の答えから、どう固有に導くかがコンサルタントのコーチングやファシリテーション能力だという事がつくづく分かります。
結論から言えば、「生成AI+固有の中身に落とし込むコーチング&ファシリテーション能力」がこれからのコンサルタントの世界になるようです。
3,プロンプトの作成能力が成否を決める
プロンプトがどこまで具体的で、生成AIが答えやすいような指示をだしているかで、回答結果は違ってきます。
今私はプロンプト技術を学ぶ為にある塾に入り、学習していますが、なかなか奥が深いし、一発で思う結果にならないのが実態です。
前述のように、最初から一発で思う通りの固有の内容にならないという前提でChatリレーをすることが大事なのかもしれません。
コンサルティングはいろいろな場面や提供するノウハウによって成果物は異なります。
「この業界の、この業績の、この経営資源の、この課題なら、答えはこれ」と生成AIでそれなりの答えがでてくるかもしれません。
しかし、とことん一般論になることもしばしばです。そこにはコンサルタント判断としての「オリジナルプロンプト」による第2の答えが必要だと感じています。
だからオリジナルプロンプトの作成能力がとても大事になりそうです。
4,プロンプトの優劣さえも関係なくなる時代
先日(12月下旬)、ある生成AI活用プログラムの研修を受けてきました。
私はここ数カ月、「プロンプト次第でコンサルティングの成果が変わる」と思い、プロンプトのオンライン研修に参加していました。
ところが、これからの法人向け生成AIでは、そのプロンプトの優劣はあまり関係ないほど、生成AIを使ったシステムが比較的低価格で提供されているのです。
もう何が何だか分からなくなりました。
取り敢えず、生成AI活用コンサルティングをサブスク型で提供するビジネス代理店として契約して、法人向けChatGTPの新たなマネタイズを図る予定です。
それにしてもこの数か月の変化は一体何なのでしょうか?
恐ろしい限りです。
5,先ずはSWOT分析、KPI監査、人事評価コンサルティングに生成AI導入
とはいっても、まず実際のコンサルティングに今知っている限りの生成AI技術を使わないといけません。
そこで先ずは得意分野のSWOT分析で生成AIを使ってみました。
その企業の「強み」は固有なので生成AIでは即出ません。ヒアリングで固有の潜在的な「強み」を引き出す事が第1作業です。
「機会」はニッチニーズ・ニッチ市場の答えが生成AIである程度出ますが、「BCランクの要望」や「予期せぬ成功」 「顧客のいら立ち」の箇所は、リアルに顧客から聞いたこと以外は生成AIにも分かりません。
「機会分析」に使うPEST分析などのマクロは生成AIが得意ですね。ただ私のクロスSWOT分析ではこんなマクロの意見は除外しています。
そして、「強み×機会=積極戦略」は生成AIである程度の内容が要望する目次に沿って回答してくれます。
ある企業でリアルで行ったSWOT分析結果を、生成AIで生まれた「積極戦略」結果を比較したら、60%は同じ答えでした。
だから参考にはなるのです。
次に今弊社が全国普及をしている「KPI監査」です。
KPI(重要業績評価指標)設定は比較的簡単にできます。但しその前提となるKSF(重要成功要因)がどこまで具体的次第にはなりますが。
プロンプトに的確なKSFさえ指示すれば、予想に近いKPI事例がでるので、実際の業績検討会議の場でも有効です。
KPI設定が生成AIと相性が良いようです。
次に「人事評価コンサルティング支援」では、既にいろいろ試しており、「生成AIの有用性」を確認しています。
今弊社が進めている「経営理念浸透型人事評価コンサルノウハウ」は生成AIである程度、素案ができるようになっています。
●賞与評価に使う「部門別行動評価型配点基準付き人事考課表」
●職能給や職務給に使う「ジョブ型職種ごと等級別職能要件書」による「職能評価シート」
この2つが「RE式 経営理念浸透型人事評価コンサル」ですが、生成AIで全体の60%は対応できそうです。
そして詳細だけ「ヒアリングしながら固有を固めていく」感じです。
この「経営理念浸透型人事評価コンサルノウハウ」を、2025年1月18日(土)終日zoom研修会で大公開します。
詳細はこちらから。生成AIを人事評価コンサルティングに使いたい方は是非。
※残り2席となっています(お申込の時点で満席となっておりましたらご了承下さい)
https://re-keiei.com/blog/recruitment/2113-2024-10-09-01-09-23.html
結論は「今後、生成AIを使わないコンサルティングはありえない」と言う事です。
私自身も老骨に鞭打って、新たなノウハウ習得に取り組んでいます。
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