嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

生成AIは「調査⇒分析⇒提案」を、「検証確認」はコンサルタントで の時代に

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、生成AIコンサル、経営理念浸透型人事評価、事業承継の「見える化」コンサルタントの嶋田です。

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冒頭の紹介文に「生成AIコンサル」を追加しました。もう何がUSPか分からない嶋田です(笑)

先日も弊社の忘年会でスタッフとコンサルタント仲間で話は生成AIで盛り上がりました。

今もいろいろなところで生成AIを使っていますが、生成AI活用が普通になる時代に、我々コンサルタントはどういう位置づけで仕事をすすめれば良いのか、またどこにマネタイズを持っていけば良いのか、非常に不透明になっています。

1,今までのコンサルのマネタイズポイントが価値なしに

これまでコンサルタントは「調査⇒分析⇒提案⇒指導⇒モニタリング」と言う中でコンサルティングフィーを貰ってきました。

またその一部を研修などの形式でクライアントに提案したケースも多かったのです。

ところがまず「調査」では、生成AIでいろいろな文献やデータからAIが即回答案を出します。

市場調査的なコンサルティングは検証が難しいので、コンサルタント自身の調査よりも生成AIが確実に優秀でしょう。

また「分析」も数秒でAIが案を出します。時間が掛かっていた時代よりも、多面的に分析に即出してくれます。

「提案」も分析の延長線上でAIが一気に出すでしょう。

「指導」もAIがほぼ答えを出しているなら、事業所内の経営者や幹部が自ら指導ができるし、その指導方法や進め方もAIが出してくれます。

唯一違うのは、第3者であるコンサルタントが指導した方が、社員が受け入れやすい事がある場合が出る時でしょうか。

「モニタリング」は、本来なら第3者であるコンサルタントが行う方が効果的でしたが、AIが修正行動計画や再対策案を出してくれるなら、わざわざコンサルタントがしなくても良いです。

ここでも上司がモニタリングするより、第3者の方が言いやすいなら、まだまだ我々の存在価値はあるでしょうけど。

 

2, 生成AIの使い方を教えれば教えるほど、離れるクライアント

こうやって、いろいろな場面で生成AIがコンサルタントの代わりをしてくれます。

しかも「生成AIコンサルタント」と称して、的確なプロンプトをクライアントに教えれば教えるほど、クライアントは生成AIを学習し、自前で経営改善や仕組みをつくっていきます。

最初は生成AIコンサルタントのプロンプトとAIの瞬時のアウトプットに驚愕し、感心します。

しかし何回かすると、クライアント自身が生成AIの操作に慣れてきて、自らいろいろチャレンジするようになります。

すると加速度的に生成AIの使い方が上手になっていきます。

そうして「高いおカネを払ってコンサルタントに依頼しなくても、自分達でできるじゃないか」と気づくのです。

そこにコンサルタントの痛しかゆしの問題があります。

生成AIを使わないと取り残されるし、生成AIを指導すれば指導するほど、クライアントが自立するのです。

 

3,生成AI結果をそのまま使えない現実にマネタイズ

では、我々コンサルタントには、生成AIの前には何もできず「コンサルタント市場」はなくなるのか?もう飯が食えないようになるのか?

そう簡単には我々コンサルタントの仕事はなくならないような気がします。

と言うのは、生成AIの解答の是非や受け入れるかどうかを決めるのは人間であり、そこには「検証作業」が残ります。

これこそ、経営コンサルタントの王道の仕事と言われる「判断を売る仕事」が求められます。

何故なら生成AIの答えだけですべてを進めると差別化もできないし、自社の経営資源を無視しての判断はムリがあるからです。

また優先順位もAIが出した答えを再検証する必要があります。

だからAIがだした答えに対して、とことん検証確認作業が必要なのです。

そこに我々コンサルタントのマネタイズポイントがまだ残っています。

しかし、その前段階の「調査⇒分析⇒提案」は生成AIが答えを出すので、高額なコンサルティング料金は取れなくなるでしょう。

そうすると、この「検証・確認」作業は随時必要になるので、「継続的に支援する経営顧問」ならぬ「生成AI経営顧問」として定期的にモニタリングして行くサービスが見直されるのかな?と。

この「「検証確認」のモニタリングこそ、コンサルタントの経験や判断が必要になるという事です。

 

いずれにしても経営コンサルタント業界において、生成AIは革命的な事であり、生成AI抜きにして我々の仕事もあり得ないし、そこでどこにマネタイズを見出すか、2025年前半には分かりそうです。

 

 

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