嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

一人事務所でもできるコンサルタントのUSP商材開発のコツ

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継の「見える化」コンサルタントの嶋田です。

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私はほとんど個人事業主のようなものですが、それなりに自社でコンサルティング商品を開発しています。

これまで各種検定や塾、専門研修、オンライン商材等10以上は開発し、自社サイトやメルマガ会員にPRしています。

自分の経験から一個人コンサルタントがどうやってコンサルティング商品や研修商材、オンライン教材を開発しているのか、その背景や経緯、コツをご紹介したいと思います。

2025年に向けて、コンサルタントのUSP商品開発の参考になれば幸いです。

 

1,SWOT分析スキル検定開発の経緯

2010年位だったと思います。SWOT分析を使い始めて10年が経った頃です。SWOT分析関連本の4冊目を出す事になりました。

それまでは『九州の地域でそれなりのレベルで活動する経営コンサルタントで良い』というスタンスでした。

所があるコンサル仲間から「SWOT分析の本が4冊も出しているコンサルタントはいないし、嶋田さんのノウハウは全国でニーズがあるんじゃないですか?」と指摘されました。

そう言われても田舎コンサルタントですからまだまだ半信半疑でした。

そこで東京で「出版記念セミナー」を開催して、集客ができたら次のステップに進もうと考えました。

実はSWOT分析のノウハウ動画は既にオンライン販売をしていましたが、全然売れないし、知名度もないのです。

そこで検定と言うカタチの教材にしてしまえば、動画教材も売れると思ったのです。

その検定が可能性あるのかを判断するために「出版記念セミナー」を企画し開催した訳です。

集客は当時2000名のメルマガ会員と本の挟んだセミナーパンフだけ

結果ふたを開けてみたら、100名の会場に85名の参加(当時はZoomもないので、リアル参加者だけ)で、アンケートでも「SWOT分析検定に興味あり」と言う声が多く寄せられました。

それでSWOT分析検定が発足したのです。

SWOT分析検定は最初から初級の後、中級、マスターコースを用意していたので、今でも主力の検定サービスになっています。

検定の発想があった時から商標登録に動いていたので、ムダ銭にならなくてよかったです。

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2,経営承継戦略アドバイザー検定オンライン講座開発の経緯

事業承継の「見える化」コンサルティングについてはそれなりに評価がありました。

実際に複数の顧問企業に導入していたし、それに伴いセミナーも随時開催していました。

しかし、いかにWebやメルマガでPRしてもそんなに反応がある訳ではありません

そんな時、SWOT分析検定のマスターコースの篠﨑氏と「経営承継可視化戦略」と言う本を一緒に出す事になりました。

これも本を出してその出版セミナーで「経営承継戦略アドバイザー検定」をPRして反応を見ようという事になりました。

東京で開催した「出版記念セミナー」には70名近くの参加があり、アンケートでも「受講検討」の声が多く上がりました。

そこで早速教材動画を編集しDVDにし、検定の集客を始めました。

これは大きく集客はできていませんが、RE経営のオリジナルノウハウとしてあらゆるところで活用しています。

2022年にはマスターコースの方々と「事業承継の「見える化」事例集」と言う共著本も出しました。

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3,KPI監査士検定開発の経緯

KPI監査はSWOT分析をコンサルティングに使う過程で既に発想もあり、一部のクライアントには導入していました。

オンラインセミナーやWebではノウハウを少し公開をしていたのですが、あまりぱっとしません。

この動きが大きく変わったのが、青森の税理士の若山先生(㈱若山経営代表)との出会いです。

若山先生はBSC(バランススコアカード)を探求し、そのソフトも開発済みでした。

その推進する過程で「SWOT分析とKPI監査」の必要性を感じたそうで、私とのお付き合いが始まりました。

若山先生の紹介でBSCや管理会計の学者である日本大学経済学部の藤野教授を紹介してもらい、この3名で会計事務所向けのセミナー(実務経営主催)を開催しました。

その実務経営主催のセミナーとしは2回実施しました。

その後若山先生の仲間である大阪の斎藤税理士、神戸の上月税理士と5名による「シンプルBSCとSWOT分析、KPI監査実例本」を出そうという事になりました。

この共著本が「KPI監査士検定」のスタートとなったのです。

この間、日本大学の藤野教授が担当している京都大学経営管理大学院EMBAの講師のオファーがあり、現在講師をさせて頂いている次第です。

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4,経営理念浸透型人事評価コンサルティング開発の経緯

人事評価コンサルティングは前職のコンサルタントファーム時代から継続して取り組んできました。累計すれば100社位は何らかの人事評価コンサルティングをしてきました。

その中である経営者から

「せっかく時間と費用を出して人事評価制度を導入してもなかなか定着しないし、人事評価項目を積極的に頑張ろうとする意欲が見えない」

と悩まれていました。

そして、「何とか経営理念を理解した人材をつくりたいが、どうやったらいいか?」とも。

私はそれまでは経営理念構築研修を行い、「経営理念小冊子」をつくり、唱和したりするありきたりの「経営理念コンサルティング」をしていました。

しかし、その時あるひらめきがでました。

経営理念の浸透と人事評価を絡めれば一石二鳥だと。

早速当時お付き合いしていた社会福祉法人に提案し、基本理念から行動規範作成を行い、その行動規範から人事評価項目を導き出す手法を導入。

これまでならコンサルタントが入って「いきなり人事評価項目作成」をするのですが、この手法は基本理念・経営理念から行動規範、求める人材像、そして評価項目と言う流れで説得度の高いものでした。

経営者からも高い評価を貰いました。その勢いで、ある公立病院から人事評価コンサルティングを依頼を受けた時も「基本理念⇒求める職員像⇒人事考課項目⇒行動評価配点基準⇒職能評価」と言う流れで提案しました。

この当たりから「経営理念の浸透型人事評価コンサルティング」のカタチができました。その後も自動車整備業、調剤薬局、クリーニング、金属加工業等立て続けにこのコンサルティングを提案し受注しました。

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5,『RE嶋田塾』開発の経緯

コンサルタント歴35年を超えた頃から、自分の経験やノウハウを自分だけにしておいては勿体ないと思うようになりました。

儲ける事も大事だけど、自分なりに構築してきたノウハウで、35年間も連続して3000万円以上の継続収入を獲得してきたメソッドは、必ず他のコンサルタントや士業に役に立つから公開しようと

これは今から5年前に弊社のIT関連を外注しているIT顧問の代表からの提案でした。

「嶋田社長、このノウハウを普及させ、早くお弟子さんを作った方が、拡大展開できますよ」と。

確かにたくさんのアウトプットノウハウをこれまでコンサルティング現場で作成しデータ保存しているのです。

それを弊社のオンラインストアで知っている方だけにしか販売していませんでした。

そこで塾の料金はどうすべきか?

IT顧問は月間3万円でも欲しいノウハウだと言ってくれましたが、私の考えはもっと低価格でハードルを下げて「継続性」と「負担の少なさ」をベースに月額1万円で設定しました。かなり安いと思いましたが断行しました。

もう3年を超えますが、入会退会もある中50~60名のコンサルタント、士業が継続して受講しています。

この「RE嶋田塾」に魅力はアーカイブが後から聴ける事、そして実際のコンサルティング現場で使ったExcelテンプレや実例記入データがどんどん貰える事です。

これもIT顧問からは「そこまで、大事なノウハウデータを無料で放出しなくても・・」と言われました。

しかし私自身も「コンサル講座で欲しいのはノウハウの理論ではなく、現場で使える実物のExcel、Word、パワーポイントデータだから、それは公開しないと意味がない」と思っていたので、毎月放出するようにしました。

お陰様で「RE嶋田塾」で公開するノウハウの為に、随時新たなノウハウやテンプレを作り上げる事が習慣化しました。

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6,採用サイトコンテンツコンサルティング開発の経緯

2019年、まだコロナになる前、医療介護を中心に人手不足は既に本格化していました。私が経営アドバイザーをしていたある社福でも同じでした。

そこでその法人の施設長と一緒に、「どうしたら勤めたくなる施設であると訴求できるか?どういう採用ページにすれば求職応募が増えるか?」1年間の取り組みが始まりました。

ただ採用ページをご綺麗にして、美辞麗句を並べても意味がありません。問題はコンテンツであり、実際にどういう仕組みや体制整備があるかです。

そこで下記の、「実施済みの仕組み」をすべて採用ページに文字情報と動画情報として掲載しました。

⑴公平な人事評価ができる「配点基準付き人事考課」導入

⑵職員の将来像やスキル評価。給与が具体化した「職種別等級別職能要件書と職能評価」導入

⑶自発的に介護品質とコスト削減、職員負担軽減になる「カイゼン活動」導入

⑷新人の仕事習得が早くなる「作業別業務手順書作成と教育」開始

⑸公式ホームページ刷新、等身大の事実の出来事をオープン化

⑹SNS,動画による各種解説をオープン化

⑺リーダー幹部教育の状況オープン化

⑻職員アンケート結果のオープン化

等、事実中心に目いっぱい採用ページに掲載しました。すると他施設ではほとんど応募がないのに、小さな町のこの施設には応募者がどんどん増えてきました。

また組織づくりの成果が出て離職者も減少。採用サイトコンテンツコンサルティングの原型ができました。

その中身を型決めしたものが2022年4月に出版した「社長、そんな採用サイトで絶対にいい人材は獲得できませんよ」です。

人材採用定着20のコンテンツ本画質ダウン.jpg

この事実から、その後同様の幼稚園、保育園、病院、自動車整備工場、金属加工業での「採用サイトコンテンツコンサルティング」を行い、成果を出してきました。

 

7,銀行員コンサルティング塾開発の経緯

日頃からお付き合いのある出版社の知り合いに金融機関専門の出版社があります。

その金融機関専門の出版社から「SWOT分析などを金融機関に広める企画はないだろうか」と相談がありました。

そこで、私が展開している「SWOT分析、KPI監査、事業承継の「見える化」、根拠ある経営計画書」などを金融機関に塾形式で行っては提案しました。

それが「銀行員コンサルティング塾」でした。このプログラムは下記の通りで、220ページのテキスを作成。

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 2023年に第1回目を行い、その後も出版社次第ですが継続予定です。

 

8,zoomでSWOT分析ロープレ開発の 経緯

2020年コロナが本格化してきました。SWOT分析スキル検定も良い感じで受講者も伸びていましたが、集合型は不可能になり一気にブレーキ。

それでも検定用の講義は動画化できたけど、肝心かなめの「ロープレ」ができません。

私のSWOT分析ノウハウはヒアリングによるコーチングメソッドが命です。

ちょうどコロナ禍でいろいろ戦略を考えている時、これも仲間のコンサルタントから提案がありました。

「オンラインでリモートビジネスをするチャンスですよ」と。

そこで少しずつ増え始めたzoomを使ったロープレがどこまでできるか挑戦しました。

すると思った以上に好評で、実際の研修会場でのロープレ以上に効果的なことが分かりました。

以来、30回、参加者数延200名以上の方が「zoomでSWOT分析ロープレ」に参加しています。

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このように今までのコンサルティング商品開発は、自分だけで考えたのではなく、必ず誰かのヒントや後押しがありました。

 

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