④SWOTクロス分析の基本的な考え方

もともとSWOT分析とは、1960年代にアメリカで企業の評価の為の戦略ツールとして、スタンフォード大学の研究プロジェクトでアルバートハンフリー氏によって開発されたという事である。50年以上の歴史のある企業の分析手法である。(ウイキペディアより)

SWOT分析とは

  1. 自社の内部要因である「強み」(Strength)の頭文字=「S]
  2. 自社の内部要因である「弱み」(Weakness)の頭文字=「W]
  3. 外部環境で今後の可能性やチャンスを示す「機会」(Opportunities)の頭文字=「O」
  4. 外部環境で今後のリスクや厳しい状況を示す「脅威」(Threat)の頭文字=「T」

各要素の頭文字から『SWOT分析』という

更に「クロス分析」として、それぞれの外部環境と内部要因を掛け合わせて、その企業固有の戦略を立案する

  1. O×S(「機会」×「強み」)=積極戦略(今後の可能性・チャンスに自社の「強み」を活かした具体策)
  2. T×W(「脅威」×「弱み」)=致命傷回避・撤退縮小戦略 (今後の脅威やリスクがあるのに、自社の「弱み」が災いして、危険な状況になっている。それを打開する為の具体策)
  3. O×W(「機会」×「弱み」)=改善戦略(今後の可能性・チャンスがあるのに、弱みがネックになっているので、それを改善してチャンスを物にする具体策)
  4. T×S(「脅威」×「強み」)=差別化戦略(今後の脅威があり、他社も手を引く可能性があるので、自社の「強み」を活かして徹底した差別化やNO1戦略を取る具体策)


既にSWOT分析を経験又は学習されている方には「脅威」×「弱み」=「専守防衛又は撤退」ではないのか?と疑問があると思う。私が提唱している「致命傷回避・撤退縮小戦略」も基本は同じ意味だが、専守防衛や単に撤退と言う表現がしっくりこなかったので、オリジナルで「致命傷回避・撤退縮小戦略」と言葉を使っている。一般に知られているSWOT分析は、バランススコアカード(BSC)という経営戦略実現の為の評価システムのツールの一環として使われることが多い。ここではBSCの詳細は割愛させていただくが、中小企業にはなかなか難しい評価システムである。私も経験的に途中で挫折したケースをたくさん知っている。そこでSWOT分析のエキスのみを使い、多方面で活用されているので、いろいろな事業所で広まったと推測する。


SWOTクロス分析のイメージ図

SWOTクロス分析

 

SWOTクロス分析の基本体系とは

SWOTクロス分析の基本体系

 

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