SWOTクロス分析研修をしました
昨日、建設土木関連の会社の幹部11名と丸1日かけてSWOTクロス分析研修をしました。公共工事100%依存の企業ですが、独自技術や製作部門もあり、多角的な可能性を検討した結果、公共工事依存は変わりませんが、独自商品、独自技術のネット販売、過去の相当数の施工済み先をストックを考えたリフォーム、メンテ体制が戦略として確認されました。
当然、これらの戦略を実行するには、プロセスを議論したアクションプランを作成し実際に行動しないとよいも悪いも分かりません。今回のSWOTクロス分析の研修依頼理由は、「今後の経営戦略を幹部の頭で一度深く考えてほしい」という経営者の願いでした。幹部と言えども、朝から晩まで現場や実務に追われ、高所大所から企業の行く末を議論することがなく、「方針や戦略は、社長が考えるもの、われわれは従うだけ」という長年の体質があったようです。
SWOTクロス分析研修は、私も200回近くやってますが、クロス分析で手ごたえにある「積極戦略」「致命傷回避撤退縮小戦略」「改善戦略」が出たときは、うれしいものです。
研修終了後、参加者は「何となく、将来何をすべきか、イメージできた」や「このままではいけないと漠然と思っていたが、具体的な戦略を考えると、自分の役割も意識できる」などの感想を口ぐちに言っていました。他のコンサルタントも同席させて研修を行いましたが、「機会」「強み」の深堀りやクロス分析の「積極戦略」「致命傷回避撤退縮小戦略」の誘導の仕方がプロの目からも参考になったようです。我田引水で恐縮ですが、SWOTクロス分析の経験があまりない人が、この手法を使っても、固有対策や具体的な戦略、作戦名に入らなければ、参加者は「なんだSWOTってあまり意味がない」と思ってしまい、この有効な経営分析手法に対する否定的な見解を持ってしまいます。
実際に私が担当した企業でも、以前SWOTを経験した会社に、再度当社の方式でSWOTを行うと、「全然違います、これならSWOTが有効な理由がわかります」と言われたことが1社や2社ではありません。中小企業のSWOT分析がもっと多くの企業で実践できれば、新たな戦略構築のチャンスになると信じて疑いません。
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