嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

クロスSWOT分析シートもここまで書きやすくなった

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

こんなに書きやすくなったSWOTシート.jpg

SWOT分析メソッドを本格的にコンサルティングに使いだして、かれこれ20年位になります。

この間にいろいろなフレームを作り、その度に実際の企業の経営戦略面談や研修、コンサルティングで使ってきました。

実は、今弊社が行っている「zoomオンラインサロン」や「RE嶋田塾」では、第4世代のクロスSWOT分析シートを紹介しています。

過去のSWOT分析シートからどんな目的で、どう変遷してきたのか?

今回は弊社のSWOT分析シートの歴史を紹介しましょう。

1、オーソドックスなシンプルシート第1世代

おそらく、クロスSWOT分析の歴史が始まって以来使われた来たシートです。

私のSWOT分析著書でも数冊はこのパターンで実例を紹介してきたし、現場でも使ってきました。

このシンプルなフレームは、自由に描けるのでプロにはうってつけのフレームでした。

反面、素人や経験が少ない人には、「何をどう書けばいいのか、分からない」というものでマインドブロックもあったようです。

過去、弊社の「SWOT分析スキル検定」でもこのフレームが主流で、検定受講者にもこのフレームでの実例解説をしていました。

ver1220414_SWOTシート.jpg

これがおなじみの基本的なフレームです。

今でも弊社以外でSWOT分析を指導している方は、これを使っている事でしょう。

この真っ白いフレームを見て、ここから何をどう書けが良いのか?悩むヒトが多かったのも事実です。

弊社のこれまでのSWOT分析著書でもこのシートを使った事例紹介でした。

SWOT本旧フレーム画像.jpg

 

2、事業再構築計画書の為に生まれたシート第2世代

2021年コロナ禍の経済対策として、大型の支援策(予算規模1兆1500億円)の事業再構築補助金がスタートしました。

申請採択されるには事業計画書が必要で、そこには「SWOT分析」を行う事が指定されました(実際にはSWOTという言葉は使われないが、要件はSWOTそのものだった)

ここでも

●「強み」や「機会」をどう書けばいいのか?

●独自性のある戦略として理解してもらうには、どう事業計画書に作文をすべきか?

こういう課題からコンサルタント、会計事務所だけでなく多くの事業者や経営者がSWOT分析を学習ようになりました。

そこでこの補助金がきっかけで「クロスSWOT分析シートver2」が開発されました。

これはシート自体に「強み」のヒント、「機会」のヒントの枠があり、しかも「積極戦略」の書き方も所定の項目に沿って書くパターンです。

この画期的なver2は多くの方にダウンロードされ使われました。

220414_SWOTシートver2.jpg

やはりver1のように「白いキャンバスに自由に書く」という難しさから、フレームに沿って書けば言い訳だから、ある意味楽なフレームだった訳です。

クロスSWOT分析を使った事業再構築計画書の著書でも公開しました。

事業再構築-SWOT分析-研修セミナー-zoom-

因みに現在でも毎月数十名がダウンロードされているフレームで、累計15000DLされたものです。

無料ダウンロードは下記から可能です。

https://www.re-keiei.com/free/report-018.html

 

3、SWOT分析初心者により分かりやすくしたシート第3世代

ver2が事業再構築計画書の為のクロスSWOT分析シートで「書き方ポイント」まで親切についているのですが、やはりそれでももっと楽に書けるフレームはないか、模索が続きました。

ある会計事務所職員から

「ver2の新規事業主体のSWOT分析ではなく、通常の戦術でも使えて、書き方が決まっているフレームってないんですか?」

と質問されました。

私としては、ver2があるから十分だろうと思っていましたが、会計事務所職員はそう思っていなかったのです。

そこで、ver3を開発しました。

「強み」と「機会」のヒントはver2とほぼ同じですが、「積極戦略」の書き方を変えました。

「これでどうだ」

と会計事務所職員に使ってもらい、ロープレも行いました。

ver2よりいい感触を得ました。

このフレームが最終形かなと思っていた所、またまた会計事務所職員から課題が出てきました。

220414_SWOTシートver3.jpg

 

4、商材の質問が苦手な会計事務所職員にために作ったシート第4世代 

「強み・機会は何とか聴きだすことができるが、積極戦略の商材への誘導が難しい」

「積極戦略でいきなり、商品戦略とか顧客戦略とか、経験もないし、ヒントのアイデアも浮かばない」

こういう会計事務所職員からの質問に答えるには、どんなフレームが良いのか?

また試行錯誤をしながら、ver4の開発になりました。

ver4では、「積極戦略」の書き方自体、商品戦略と顧客戦略の書き方フレームが指定されており、経営者に

「今の戦略はどの枠になりますか?」

と聞きながら書き込むことができるもので、経営者も見ながら進めるのでどんどんアイデアを出してくれるのです。

このver4フレームを使って、早速ある会計事務所の研修で経営者を招いて「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」をしました。

ver4をモニターで見せて、私が経営者から聴きだしながら書き込みをしていきます。

それを監査担当者が数名、周囲を囲んでその状況を観察しているのです。

公開SWOT分析コンサルティングLIVEが終わった後、職員の感想は

「これまでのフレームの中で一番書きやすい」

と異口同音言われました。

それが下記です。

220414_SWOTシートver4.jpg

クロスSWOT分析シートのフレーム開発は、ある意味会計事務所職員の声から変革しています。

彼らが広く一般に使いこなすことで、中小企業の経営改善計画書の作成支援が増える訳なので、重要な作業だと認識しています。

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自宅にいながら「SWOT分析技術」が学べるもので、これまで200名以上のコンサルタント、会計事務所職員が学習してます。

https://store.re-keiei.com/pages/swot-certification-beginner

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