顧客先でクロスSWOT分析指導が上手くいく環境設定
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
今回はクロスSWOT分析のノウハウというより、その現場での環境設定など物理的な対策や準備についてご紹介します。
というのも、多くの方は「クロスSWOT分析」が上手くいくためには、
「どんなヒアリングをするか」
「どんなファシリテーションをするか」
「どう誘導するか」
「どんなヒントを出すか」
「フレームにどう記載するか」
こんなノウハウを気にしています。
当然それも大事なことですが、実はその「SWOT分析検討会の環境設定」が上手くいかないと、せっかくのノウハウも台無しなのです。
1、参加者数は1グループ5名未満
これまで1名から100名規模のSWOT分析研修までいろいろな規模を経験しました。
コンサルタントがヒアリングと文字入力を主導で行うなら、適正規模は5名未満です。妥協しても7名です。
そうしないと、議論が難しいと感じるでしょう。
但しある「ファシリテーション技術」を使えば、20名でも可能です。
「集合型SWOT分析研修の具体的な進め方」は下記を参考に。
「全社員・全幹部に今後の戦略を考えさせたい」だったら、集合型SWOT分析研修 - SWOT分析と経営継承可視化の専門コンサルタント RE-経営 (re-keiei.com)
2、 KJ法より、PC入力モニター投影スタイル
ポストイットを使い、参加者が書いた各項目をグルーピングしたり分類するKJ法は有名です。
ブレーンストーミングの中で広く使われているものです。
私も以前は活用していましたが、ここ15年はやっていません。
それより、自分自身がヒアリングしながら、直接文字入力をし、その入力状況を大きなモニターに投影し、更に意見をもらうスタイルばかりです。
何故このスタイルかというと、一言で言うとまとめやすく、時間効率がよく、参加者が納得しやすいからです。
映し出すのはプロジェクターでも大型TVモニターでも構いません。
KJ法ではグルーピングなどの作業では話し合いながら行い面白いようですが、何せ時間が掛かり、意思決定までもっていきにくいのです。
アイデアだしならこれでもいいでしょうけど。
3、相手が意見を言いやすいフレームに質問・分類付き
さて、このクロスSWOT分析のどのフレームを使うかで、議論や先方のアイデア、意思決定の内容が大きく変わってきます。
クロスSWOT分析の歴史が始まって以来、数十年間は下記のフォームでした。
「強み」「機会」「積極戦略」も白紙のキャンバスで、聞きだすコンサルタントのレベル次第で結果が大きく変わったのです。
そして、このフレームではファシリテーションが難しいという声も多かった。
ただ、我々はこの白紙のフレームで200件以上実施し、鍛えられたのも事実
しかし、最新のクロスSWOT分析フレームでは、
「強み」「機会」「積極戦略」も何を聞き、何をどこに、どう書けばいいか、ヒント付きフレームになっています。
このフレームにして会計事務所などの職員も「これならやりやすい」と好評です。
やはり、プロジェクターに映しても、先方に何を聞いているのか、何を文字化しようとしているのかを「見せる」フレームは、参加意欲も高まります。
このフレームの解説は下記から
これなら超簡単「経営改善計画用クロスSWOT分析シート(誘導ヒント付き)」公開 - SWOT分析と経営継承可視化の専門コンサルタント RE-経営 (re-keiei.com)
4、事前宿題なし、但し事前動機づけあり
「クロスSWOT分析の研修をする前に、何か宿題はありますか?」
と聞かれますが、「No」といいます。
その代わり、参加者全員に「SWOT分析検討会動機づけ動画」(YouTube限定公開)を見るように依頼しています。
46分程度の動画ですが、SWOT分析の目的から進め方、4象限の内容、クロス戦略の内容まで簡潔に私自身が収録したものです。
これを見せる事で、SWOT分析検討会での全員共通の事前知識が入ることで検討会自体がスムーズにいきます。
この「SWOT分析検討会動機づけ動画」は、無料電子書籍「中小企業SWOT分析完全習得マニュアル」をダウンロードすると視聴できます。
詳しくはこちらから
https://www.re-keiei.com/free/report-002.html
現場でのクロスSWOT分析は「質問力」「ヒント力」「文字化力」と「環境設定」で機能するのです。
SWOT分析の現場指導技術を習得するには、「ロールプレイング研修」が一番。
これまで延250名のコンサルタント、税理士、会計事務所監査担当が参加している「zoomでのSWOT分析ロープレ」が7月9日㈯に開催されます。
小人数ですので、この機会にご参加を。
因みに8月が開催されません。
次回は9月3日㈯です。
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