SWOT分析現場の困り事解決シリーズ⑦「機会に使えるビジネス知識ヒント」
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
SWOT分析をクライアントの経営者や幹部と一緒に行う際、何が一番困りますか?
と質問すると、半数以上の方が「機会のヒントが難しい」と言われます。
今は、クロスSWOT分析シートの「機会のヒント」もあるのですが、
「具体的なヒントを出せると、もっと意見やアイデアを拾い出せると思うが、世間のビジネス戦略の種類の知識がなく、上手にヒントが出せない」
というのです。
特にビジネス系TVや経済経営雑誌や経営関連書籍をあまり読んでいない会計事務所職員から、多く寄せられる質問です。
「機会質問」はきっかけ質問の後は何故、何を、誰が、どこで、等の5W2Hで深堀すれば、いろいろ意見やアイデアは聴きだせます。
しかし、なかなかそのレベルにいかないというのです。
今回から複数回に渡って、「機会のビジネス知識ヒント」を10個ずつ紹介しましょう。
このヒントを詳しく学習したい方は、弊社の「SWOT分析スキル検定 初級オンライン」を受講されると「ヒント」の知識を一気に習得できます。
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1、 ヒントは「機会分析」で有効に使う
これらのヒントが必要になる時は、SWOT分析の「機会分析」でなかなかアイデアが出ず、議論が止まった時です。
そこで「皆さん、例えば・・・・・・なんて考えられますか?」と振ります。
そして、「これから私がヒントをいくつか言うので、関連しそうな事を紙に書いて、後から発表して下さい」
と個人ごとに考えてもらう機会を作ります。
2、ヒント1 同業者や異業種を参考にして、高付加価値のニーズに対応した「高価格商品」を実現するには、どんな具体的な商材・サービスを開発又は開拓すれば可能か
どんな高付加価値に顧客は関心を示すか。ブランド力がある企業や商品はどんな理由でその商品を高くても買うのか。
もし自社の高単価商品を作ろうとしたら、どんなものが考えられるか。
3、ヒント2 現在の商材に対して、サービスや機能、容量、頻度、手間を大幅に減らし、デフレに応じてどういう「低価格商材」を実現すれば、販売チャンスは広がるか
単に値下げする事は利益をなくす。あるファクターを削って低価格にしても顧客には何の問題もなく、購入してくれる商品はどんなものか。ポーションダウンやステルス値下げは何が考えられるか。
4、ヒント3 web、facebook、ツイッター、YouTube、Tictok等、Web系の更なる普及をどう上手に利用すれば、販売増になるか
SNS(ソーシャルネットワーキング)やタブレット、スマホなどドンドン変化するインターネットに対して、どんな事に、どんな商品をぶつければ、商機が来るか。
どんなコンテンツを配信すれば見込み客獲得につながるか。
5、ヒント4 顧客(消費者)の「品質面」のニーズに答えるには、どういう具体的なサービスや機能提供、品質体制をつければ可能か
顧客が求める安全性等の品質基準に自社が対応できるなら、その事を殊更ブランド化する事で拡販ができないか。
あえてガラパゴス化する事で他社と差別化できないか。
どう高品質をアピールすれば、顧客は分かってくれるか。
6、ヒント5 顧客(消費者)の「嗜好性」に、どういう商材・どういうサービスを開発すれば、販売拡大が可能か
顧客の嗜好性や好みの変化はどうか。どういう嗜好性のポイントを強調すればいいか。
顧客(常連やファン)が当社の商品を「推し」てくれるには何をしたらいいか。
7、ヒント6 顧客の不便さの解消につながる商材やサービスは、どういう点を強調すれば販売増が可能か
顧客の不満、費用を出しても何とかしたいと思っている要素は何か。どこにフォーカスすればPRが上手くいくか。
8、ヒント7 敢えて「無料」「フリー化」を進める事で広がるビジネスはどんな事が考えられるか
ある商品・サービスを「無料」または「使い放題」にした場合、どんなメリットが生まれ、それはどんな売上増につながっていくか。
どんな無料商品をどんな販促で出せば、新規開拓になるか。
9、ヒント8 自社の位置づけを「納入業者」から「仕入先」または「外注先」「アウトソーシング先」に変えた場合、どういう商材なら可能性があるか
原価関連の納入先か経費関連の納入先か、既にお付き合いのある顧客に次元の異なる商材を提案する。
10、ヒント9 現在の市場(営業地域)だけでなく、域外、海外などの
エリア拡大をすれば、どういうチャンスができるか(販売面や調達面も含めて)
県外、ブロック外、国外に今まで通りの拠点展開以外で、Web、コラボや提携等で小資本で展開可能な方法で、どこにどう営業すれば可能か。
11、ヒント10 Web、ITを活用して、通販、直販、顧客との直接のネットワークを構築すれば、更にどんなビジネスチャンスの拡大が可能か
「インターネットで売れない商品はない」と言われる中で、既存商品や新商品をWebで売る為には、どんな規格で、どんな手法で、どんなサイトで行えば可能か。
また次の機会に他の10個の機会ヒントをご紹介します。
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