嶋田利広ブログ

事業承継のコンサルティング

社長が不安に思う「後継者の姿勢」

いくら、息子とはいえ、「あの子は経営者向きではない」「あの子に継がせて、会社は大丈夫だろうか」「俺が死んだら、従業員は皆辞めていくんじゃないだろうか」「変な人に騙されないと良いけど」…

後継者に継がせようと思っても、経営者の悩みは尽きません。

私がこれまで30数社の事業承継コンサルティング(経営引継ぎ期間、平均7年間の顧問)をして来ました。そこで多くの社長から聞いた「どうしても不安に思う後継者の姿勢」をまとめてみました。後継者側も謙虚に自分のあり方を客観的に振り返るのもいいのではないでしょうか?

社長が「どうしても不満を持ちたくなる」後継者の姿勢

  1. 体を動かす前に、「ああでもない、こうでもない」と屁理屈を言う
  2. 顧客の意見や現場の実態を、直接自分の眼で見て判断していない
  3. 社員がみているのに、声掛けや挨拶等の言葉に力がない。覇気がない
  4. 時間のケジメがない。ルーズで遅刻が多い
  5. 会議の際、従業員の面前で、社長を否定したり、親子喧嘩を仕掛ける
  6. 自分の身の回りや作業状況の整理整頓が出来ていない
  7. 会議で決まった事を自ら守らない
  8. 社員以上の仕事をしているという雰囲気ではない
  9. 経営者への報告連絡相談が少ない
  10. 会社の問題点はあげつらうが、具体策の提案がない
  11. 何か変革が必要な事でも、自ら名乗りを上げず、社長や他の社員にやらせようとする
  12. 現社長と従業員の上手な橋渡しではなく、社員側に立って社長を責める
  13. 今の会社の規模や財務状況では、できそうもない夢みたいな事ばかり言って、足元を固めようとしない
  14. 逆に今の社長がやってきた事を踏襲することばかりで、自分の時代の新たな戦略や時代の変化に合った対策を提案しない
  15. 人間的に従業員から信頼されていない
  16. 従業員では尻込みするような事、きつい事に立ち向かわず、逃げる傾向がある
  17. おカネの使い方が細かい (生き銭ではなく、貯める事、経費削減ばかりに意識がいっている)
  18. 逆におカネの使い方に鈍感である(よく吟味せずおカネを使うので、失敗が多くまた継続しない)
  19. 会社の財務や経営数値に無頓着である
  20. 社員と飲んだり、コミュニケーションを取るより、外部の人間(例 後継者仲間等)とばかり時間を取っている
  21. 何でも「皆の意見を聴かないと判断できない」と合議制を重んじ過ぎて、自らの責任による判断やリーダーシップを発揮しない
  22. 古参幹部や役員をやたら煙たがったり、「頭が固い」と否定する。また、味方になって貰えるよう自分からコミュニケーションを取り、重用したり、面子を立てるような対応をしていない
  23. 自分の取り巻きや、耳障りの良い事を言う社員や幹部を重用し、本当に実力があ  り、貢献している社員を公平に評価していない
  24. 後継者は何かに付け、格好や見た目の評価を好み、内実よりも形式やイメージにこだわり、社内の評価よりも、外部の評価を気にしている

いかがでしょうか? 耳に痛いことばかりですね。 「社長だって、そんなに立派な人間ではないじゃないか、そんな完璧な姿勢を後継者に求めるなよ」と、不満の声もあるかもしれませんが、ここは一つ冷静に振り返ってください。 

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