KSF、KPI設定が生成AIで容易にできるテク
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。
KPI監査を推進する上で、各企業固有のKPI設定が重要な要素になります。
そのKPI設定が生成AIを使う事でいとも簡単に「素案」ができるとしたら、これを使わない手はありません。
実際にどう手順で「企業固有のKPI設定を生成AIで作っている」のか、一部を紹介しましょう。
今回はあるファミレスで以前行ったクロスSWOT分析をしたケースから見ていきます。
1, あるファミレスの旧SWOT分析の結果
実際のファミレスのクロスSWOT分析では、下記のような結果でした。もう10年以上前なので旧フレームで検討しながら作成しました。
2、「機会」と「強み」を使い「積極戦略=KSF」を生成
そこで、この昔作成したクロスSWOT分析の「強み」と「機会」をコピペして、あるプロンプトを生成AIに質問しました。
すると、下記のようなKSFを生成AIは出してきました。
昔作成した「積極戦略」よりも詳細なプロンプトなので当たり前ですが、かなり具体的です。
上記のリアルで作成したKSFとは一部被るKSFもありましたが、リアルよりも一般的な内容でした。
私が欲しがったのはリアルなSWOT分析で上がった「洋食仕出し」のKSFでしたが、それは生成AIでは関心がなかったようです。
この生成AIには関心がない要素が実は「強みを活かした経営戦略」になる事もあるので、「使いたい強み」や「追求したい機会」を生成AIが引っ張ってこなかったら、アナログでそれを追加する事も必要です。
3,各KSFからKPIの質問を入れる
さて、次に実際のファミレスでは行わなかったKPI設定を生成AIに依頼しました。
これもあるプロンプトを入れて出したのですが、するとこんな結果を出してきました。
生成AIが出した商材と実際の商材名が違う訳だから、結果も違いました。
しかし黄色い所は実際の積極戦略が出たKSFを入れて作成依頼をしたら、このようなKPIになりました。
まあ、そのままは使えないですが、これをヒントにすれば、クライアントから意見を引き出せると思います。
4,生成AIが出したKPIのヒントから補正修正
当然、このKSFもKPIもそのままでは使えないので、実際のコンサルティング現場ではこれをヒントに具体的な表現に補正修正していくことになります。
しかし、このようなアウトプットが時間を掛けずに出てくる生成AIを活用しないと、これからはコンサルタントとしてお声が掛からなくなる恐怖感があります。
そして生成AIは今後ますます精度を上げてくるでしょうから、コンサルタントの補正修正箇所も少なくなるかもしれません。
取り敢えず、生成AIでKSFもKPIもここまで作成できる事が分かったので、今後は精度を高めて、Chatリレーを少なくしてもある程度の内容になるよう鍛錬を積んでいくしかないですね。
生成AIでコンサルティングが大きく変わるなら、我々もこの生成AIを活かした「コンサルティグビジネス」を展開しないといけません。
これまでの「知識指導型コンサルティング」は不要になるわけです。
ではどこに「生成AIを活用したコンサルタント」の姿があるのでしょうか?
それは中小企業の業務効率化の為に生成AIの活用方法を支援したり、指導するコンサルティングです。
そしてそれはそのままバックオフィス部分のリストラを行い、直接生産性部門への人事シフトです。
その人事シフトの中で、教育やマニュアルづくりなどを生成AIを活用して、さらに仕組み化する、そんなイメージです。
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