KPI監査モニタリングが続く5つの秘訣
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継の「見える化」コンサルタントの嶋田です。
KPI監査はKPI設定も大事ですが、それを継続運用するKPI監査モニタリングがとても重要です。
KPI監査モニタリングを確実に行う為には、次の5つが重要なファクターになります。
1,一度決めたKPIは決め事なくじり貧にしない
KPI監査をしていくうちに「当初決めた通りに進まず、他のことが忙しくなっていつの間にかKPI自体を意識しない」ようになる事が多々あります。
せっかく議論して可能性のあるKSFをつくり、KPIを設定したのに知らないうちに誰も気にしなくなるのです。
何故そうなるのか?
それはどんな状況になってもKPIをチェックする人がいないからです。
またKPI自体が1年前とずれているのに修正しないから、実態と合わず意味がないと感じ始めるからかも知れません。
その時、誰かが適切な処理をしないと「KPIを決めたままいつの間にか雲散霧消」してしまい、KPIの効果性が消えてしまいます。
2,KPIが未達成の場合は必ず修正行動計画を決める
KPI監査をすると必ず予定通りに行かない事が頻回します。
予定通りKPIが行かない事の方が多いのが現実です。
そんな時は当事者を責めるのではなく、次回に向けた修正行動計画を立てる事が大事。
予定とおりKPIが行かなかったのは目標のハードルの高さが原因か、KPI達成の為の行動計画が甘かったのか、いずれにせよ、修正行動計画を責任者に再度決めてももらうようKPI監査士は誘導します。
3,KPIが達成した時も「達成した理論的な理由」を検証する
KPI監査モニタリング時、いくつかのKPIが達成するという良い報告が上がります。
それは良い事だが「よかったよかった」とスルーしないようにしましょう。
「KPIを達成したのには理由」があるはずだからです。
その理由は横展開可能だし、そのKPI達成の行動の中で「新たな気づき」や「新情報」があったかも知れなません。
当然その「新たな気づきや新情報」の活用の仕方も、次回までの修正行動計画に反映させなければならないのです。
4,KPIを変える時、KPIを止める時は明確にする
そして一度決めたKPIでも期中の中で不要になったり、状況が変わったりする事が発生します。
すなわち毎回のKPI監査モニタリングの必要性が無くなったKPIも出てくるのです。
その時は「このKPIはいったん中止する」「このKPIは変更する」とけじめをつけて、常に新しいKPI監査モニタリングを進めてほしいですね。
5、経営会議と業績検討会議は分ける
一般的に経営会議では収支結果や財務課題、それ以外の人事や戦略等を議論します。
また集中討議する特別の課題がある場合もあるでしょう。
とにかく議論が多岐に渡る。
だからKPI監査などの具体的なPDCAを回す検討会は経営会議で行わず、別途「業績検討会議(KPI会議)」と言う会議で議論するのが望ましいでしょう。
小規模事業者の場合なら「経営会議兼業績検討会議(KPI会議)」を一緒にする事もあり得るが。
会計事務所等がMAS業務としてKPI監査を提案するなら「業績検討会議(KPI会議)」として別途提案した方が有料化しやすいです。
KPI監査モニタリングはKPI設定以上に大事です。
こうやってモニタリングする事でKPIが改善すれば、自ずと業績回復も近くなるという事です。
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