嶋田利広ブログ

KPI監査

KPI監査をすると中小企業の業績改善の実績が出る5つの具体的な根拠

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、経営理念浸透型人事評価、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。

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KPI監査士検定を推進しているが、受講をためらっているコンサルタントや税理士の中には、

「KPI監査をすると何故業績改善が進むのか」と疑問の思っている方もいるでしょう。

何となく「KPI監査」は良い感じだが、その具体的な論拠が腑に落ちないと、自らクライアントの経営者に説得できないようです。

しかしこの「KPI監査」は理論的に考えても、これまでの実績で考えてもKPI監査で業績が良くなるのは自明の理なのです。

 1,もともとある「強みを更に伸ばす」KPI設定だから

一番の理由は「もともとある強みを更に伸ばす為のKPI設定だから」です。

これが一般的なKPI設定やKPIのPDCAと違う所でしょう。

一般的なKPI設定は以前にも述べたように「弱み海改善」「MUST」から来ており、好んで取り組むKPI課題」ではない場合が圧倒的に多い。むしろ「苦手意識のあるKPI」が多いのが実情です。

ところが我々のKPI監査におけるKPI設定は「強みを更に伸ばすクロスSWOT分析」から生まれたKPI設定です。

もともと少し得意で、少し評判もあり、少し自信のある行動をKPI化しているのです。

だから行動も早いし、自信がある項目なら成果が出やすいのは当たり前なのです。

 

2,KPI経営をしても、第3者からチェックを受けないと野放しになるから

普通は「KPI経営をしても第3者からチェックを受けないと野放しになる」事がほとんどです。

KPI設定時はそれなりに経営者も幹部も意識があったでしょう。

しかし日々の業務やスポットで発生した案件などで忙しくなると、途端にKPIの事はどこ吹く風になりがち。

一度野放しになったKPIのチェックは、それに関連する事象が起こらない限り「お蔵入り」になる確率が高くなります。

特に中小企業では外部からのチェックがないと、自立チェックが働きにくい傾向が多いです(これは大企業でも最近が似ているかも)。

ある経営者は「先生がKPIをしつこく、チェックしてくれるから、何とか忘れずの少しずつ行動しているが、言われなくなったらKPIは雲散霧消していた」と述懐しています。

 

3,KPI監査で決めた事を決めたようにしているか、数値でチェックできるから

KPI監査と通常のアクションプラン(行動計画と結果管理)チェックは大きく異なります。

KPI監査では「行動したかどうかは数値や数量で判断する」いわゆる定量チェックです。

一方アクションプランチェックは「誰がいつどうした」と言う行動内容に対して確認する定性チェックです。

この定性チェックはどのくらいの深さや内容でどう行動したか、よく分からない。

だから言い訳が通じる世界なのです。

反面定量チェックである「KPI監査」は、結果が行動数値になるので、言い訳は関係ありません。

言い訳のできない残酷で冷徹なKPI監査だからこそ是々非々が明確なるのです。

 

4,KPI監査で決定事項通りできない場合、修正行動計画を5W2Hで再決定するから

当初決めたKPI通りになかなか実行できなかったり、新たな課題が発生してKPIの行動も変化を伴う事もあります。

その時はKPI達成の為に次回までの修正行動計画を5W2Hで聞き出し、言語化するのもKPI監査です。

その修正行動計画が再決定事項として関係者に認知され、KPI監査モニタリングシートに入力されます。

そのシートが次回のモニタリング時にチェックされるのがその仕組みです。

 

5,KPI監査での進捗結果を賞与に反映させる仕組みだから

最近の我々が行っているKPI監査では、期首の経営計画作成時に設定したKPIを部門別、個人別に落とし込み賞与の判断基準に導入するケースが増えています。

個人の努力では判断しにくいが部門としては必須のKPIなら部門長の賞与評価に反映させます。

またKPIが個人評価に直結しているなら個人の賞与評価の反映させることもあります。

下記の図表はある食品製造業の営業部門のKPI賞与評価の体系図です。

241118_KPI賞与評価事例食品製造.jpg

これは我々がヒアリングしながら細かく設定した「KPIを頑張れば賞与が+になるというロジック」を明確にしたものです。

簡単に言うと右の評価基準の4の行動と数値結果を出せば、賞与の平均点が上がるという仕組みなのです。

これもKGI,KSF,KPIの流れと「KPI監査」の3つのアプローチ(クロスSWOT分析、業績の公式、ボトルネック)から、具体的な個人別に対応可能なKPIを設定し、そのKPIの評価基準を明確にしたもの。

こういうカタチで各業種、各部でKPIの達成状況と個人の賞与評価がリンクする事で、「4点に書かれた行動数量」さえ頑張れば、賞与の点数や金額が各社の賃金システムに沿って増える事にすれば、必然的に「頑張りの見える化」ができる訳です。

 

我々が推進する「KPI監査」が中小企業の業績改善の直結する理由がご理解頂けただろうか?

少しでも多くの中小企業にKPI経営を推進してもらい、それを我々経営支援の専門家がKPI監査する事が、多くの中小企業を救う事になるのです。

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