コンサルタントの「本物」と「偽物」の分かりやすい違いとは?
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。
どの世界にも「本物」と「偽物 」がいます。
一般的にどんな基準で、「本物 」と「偽物」の区別をするのでしょうか?
「信用できると思ったのにウソ ばっかりだった・・・」
「口車に乗ったら、全くダメな 人だった・・・」
「高い費用を払ったのに、仕事 が支離滅裂で、トラブルだけ残った・・・」
中小企業の経営者の中には、コンサ ルタント業界に多少なりとも 不信感があるのは事実です。
それは過去に、このような仕事をしてきた輩がいるからです。
では、「本物」と「偽物」の違いについて私なりの基準を紹介します。
1,クレームがある事だけで、偽物とは限らない
本来コンサルタントはクレームを起こしてはいけません。
しかし、クレームは意図せず起こる事もあります。
だからと言って、トラブルを 起こしクレームを残したコン サルタントが必ずしも「偽物」 とは限りません。
その原因には、
●クライアントとの行き違いや、 方向性の不一致もあったでしょう。
●契約書、企画書に書かれた内容以外のものを要求されたかもしれません。
●コンサル側はしっかり手順を踏んだのに、先方の勘違いでクレームが起こったかも。
そのクレームを 起こしたコンサルタントにも相応の言い分があるはずです。
コンサルタントとしての「本物 」と「偽物」の違いは、そんな クレームが起こったかどうかでは決まりません。
ただそのクレームの内容や頻度によっては「偽物」と言われるでしょうが。
私もそうですが、約40年間 も仕事をやっていて、400社 以上のコンサルティングや研修 、スポット指導をしていると、 正直クレームはそこそこ起こしてきました。
全くクレームを起こさないコン サルタントなんて、いないと思 います。
そんなスーパーマンがいるならあってみたいです。
ただクレームのリカバーができるから、長くこの仕事ができている訳です。
また「コンサルティング能力」 で「本物」と「偽物」の違いを 図る尺度もありますが、それも的を射ていません。
まだ駆け出しのコンサルタント とベテランのコンサルタントは 知識差、経験差があって当然ですから。
経験豊富なコンサルタントが 「本物」で、経験が浅いと「偽物」と言う定義は成り立ちませ ん。
2,コンサルとしての「本物 」か「偽物」かの違い⑴…基本姿勢と使命感
ではコンサルタントの「本物」 と「偽物」の違いって何でしょ う?
私は先ず一つ目の大事な事は「基本姿勢」の違いだと思っています。
「基本姿勢」でいえば、本業の コンサルタントに全身全霊を 掛けているかどうかが、一つの 基準です。
副業やマージン収入、ダーティ-な金銭授受がある人は、仮に 能力があっても「本物」とは言 えないですね。
また自分の非を認めない、良い恰好をする為に「ウソをつく」 ような人もやはり偽物です。
この仕事を天職と考え、真摯な姿勢でクライアントに向き合い、日々自分の知識やスキルアップに余念がない方です。
そして、そういう正しい基本姿勢の価値観でコンサルをしている人は、総じて「コンサルの仕事が好き」な人です。
だから「コンサルの仕事が好きな人」は、自分の仕事に泥を塗るようなことはしません。
2,コンサルとしての「本物 」か「偽物」かの違い⑵…基本動作
コンサルタントの中には、コンサル以前の方もいます。
いわゆるビジネスマナーがない方です。
一般的に「基本動作」と言われるものです。
「基本動作」では、
●時間の約束を守らない
●やるといった 事をしない
●報告すべきことをしない
●期限やアウトプットを守らない
など も「本物」とは言えないと基本動作です。
実は、コンサル業界が経営者から批判される理由の一つが、「基本動作を疎かにするビジネスマン」が少なからずいるからです。
逆に言うと、経験は浅くても、能力は いまいちでも、
クライアントの為に東奔西走する姿勢があり、
ウソを つかない、
約束を守る、
報告をする
などの「基本的な」事を大 事にしている人は、確実に「本物」になっていくと思います。
私が過去知っている多くのコン サルタントの中には、基本を守らない為、脱落していった人がたくさんいます。
そしてそんな人に限って「自分は悪くない、悪いのはクライアントだ、上司だ」などと、うそぶきます。
しかし結果として、コンサルタ ントとしても、クライアントとの契約にしても、長期間のお付き合いがないという事が、すべ てを物語っています。
3,コンサルとしての「本物 」か「偽物」かの違い⑶…継続性
これまでコンサルファーム時代の15年間、起業後の25年間で、いろいろなコンサルを見てきました。数にして200名以上。
どんなに立派な事を言っても、「基本姿勢」と「基本動作」ができていないコンサルはその内自滅します。
しかし、「基本姿勢」も「基本動作」も普通に良いコンサルでも、それだけでは「本物」とは言いにくい。
何故ならそれは当たり前だから。
それで私が思う本物か基準は「クライアントとの継続性」があります。
基本姿勢も基本動作の是非もスキルやノウハウ、そのすべて是非が「クライアントとの継続性」に現れます。
税理士の税務顧問なら数十年のお付き合いは普通でしょう。
しかしコンサルタントが数十年単位の「長期経営顧問」または「継続収入」を得るという事は、「本物」でなければ無理です。
しかも、税務顧問料のような数万円ではなく、10万円以上を10年、20年と頂き続ける事がその証明です。
私自身そこを常に意識して、20年以上経営顧問が3社、10年以上経営顧問が3社、他もお付き合いする最低でも5年は続きます。
私が主宰するコンサル技術を学ぶ「RE嶋田塾」では、「長期経営顧問」になる為の技術や考え方、テンプレを公開しています。
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