コンサルタントのUSPを決める体系図と飲食コンサルの事例
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
前回、コンサルタントのUSPを決める際の「強みヒント20」と、ロジックツリーのフレームだけを紹介しました。
今回は、実際の飲食業コンサルタントのUSPを決める際に、一緒に議論したあるロジックツリーを紹介しながら、参考にして貰いましょう。
下記がその飲食コンサルと作成した体系図です。
その中から、自分の強み(USP)を決めて、その後どこの分野・内容に拡大展開していくかを決めたのです。
1、「ジャンル」は業種又はコンサルティングジャンル
最初のジャンルが「飲食業」と業種を書いたので、その業種に沿った「分野」「内容」になります。
「分野」は全業種共通項目もあるし、その業種固有もあります。
そして「内容」はその「分野」を更に掘り下げて、関連内容を整理しました。
今までは「内容」の部分を「USP」と思った方も多いでしょう。
しかし、それでは差別化できないし、尖がった打ち出しができないのです。
だからより詳細なUSPが差別化になるのです。
2、コンサルティング分野からUSPにする
今回は業種から入りましたが、業種に拘らず「経営の要素」「機能」「経営者の困り事課題」から入る場合もあります。
例えば、経営の機能要素なら
●営業マーケティング
●賃金・人事評価制度
●製造・販売コスト管理
●価格戦略
●IT導入・DX
●業務改善
●融資
●財務
●資金繰り改善
●事業構造改革
●リストラ
●事業承継
●後継者育成
●マニュアル
●チェックリスト作成
●記事、動画コンテンツ指導
●設計・開発部門効率化
●新商品開発
●市場調査
●人材教育・研修
●人材採用・ハンティング
●外注請負
●部門損益管理
●原価管理
●管理会計
●海外取引
●M&A PMI
など多岐に渡ります。
3、経営者の困り事解決からUSPに入る場合
経営者の困り事も多岐にわたっているので、そこからもっと詳細にUSPを設定する事も出来ます。
●Web、SNS(非対面型・非集合型)で売上を上げたい
●新たな販売チャネルを開拓したい
●コスト削減・アウトソーシングしたい
●IT、DXの判断と導入支援を受けたい
●人事評価・賃金制度をコロナ時代に合わせたい
●withコロナ時代の独自の経営戦略を立てたい
●具体的なリストラを断行したい
●借換、新規融資などのサポートを受けたい
●資金繰りを改善したい
●役員間の摩擦、同族トラブル防止のルールを決めたい
●技能伝承を見える化したい
●メンタルヘルスの対策を仕組み化したい
●働き方改革の労務対策を具体化したい
●事業の多角化をしたい
●リモートワークの取り決めをしたい
●M&A後の統合計画を決めたい
●経営承継の各種の取り決めを「見える化」したい
●採用ができるようなPRをしたい
などの課題から具体的に入ることもあります。
4、USPは本当に小さい
こう考えるとUSPの設定は本当に小さいものになります。
あまりに小さすぎて、市場が小さい感じもしますが、USPはあるジャンルで複数の「重点的な打ち出し」をすることでも少し広げても構いません。
「一つに絞る」ことで、その小さな分野でNo.1になります。
決して、その一つしかしないと言う訳ではなく、入り口だけ小さくして、その関連分野もコンサルティングは行います。
USPを小さくする事で、困り事の具体的な課題に適応できます。
そして、その小さなUSPとその関連分野のブログ、SNS、メルマガを徹底していくことで「小市場でのブランディング」が確立していくのです。
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