「コンサルティング分野」の新規事業を計画中の事業再構築計画書のポイント
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
今回の事業再構築補助金で、新規事業として「コンサルティング分野」「コンサルティング商品」の売上による事業展開を上げている方が相当いるようです。
例えば
●飲食店オーナーが「飲食コンサル」への参入で「非飲食売上」比率を高めるとか
●B to Bの業種が「法人向けコンサルティング」に参入したり
●自事業をFC化して、コンサルティングを付加価値につけたり
●個人向けカウンセリングを事業化したり・・
自分の「強み」は、自業界に精通している事だから、同業者や類似業者へコンサルティング展開するというのは、ある意味当然の帰結かも知れません。
ただ先に言っておきますが、「コンサルティング分野」で生産性を上げ続ける事はそう容易いことではありません。
その証拠に、多くのコンサルタントや中小企業診断士が年収1000万円未満だという事実(平均値は年収500万円かも)
いかにその業界の事が詳しくても、「生産性を上げ続ける」には、別の思考が必要になってきます。
それがマーケティングです。
1,事業再構築 計画書にどこまでマーケティングプロセスを書いているか?
今まで事業再構築補助金の事業計画書をレビューしていて、採択されてないケースで多いのが「マーケティングプロセス」が弱い事でした。
マーケティングプロセスとは、「顧客づくり」「商品づくり」「リピート化」の重要成功要因(KSF)を明確化しそれに伴う行動プロセスやKPIを設定する事です。
多くの「コンサルティング分野参入者」は、「アドバイス業務」をしていれば売上が上がるとか、顧客がつくとか誤解しています。
アドバイス業務だけでは売上が成立しません。
アドバイス業務だけでなく、段階別にパッケージ商品(3のフロントエンドからバックエンドで解説)にして「見込み客を継続的に呼び込む」仕掛けを作ることが必須です。
そうしないと、アドバイス業務だけで受注することは簡単な事ではありません。
FC展開をするにも先に「コンサルティング」を餌にFC契約にまでもっていくというパターンもありますが、この「コンサルティング」はどこまで行うかの判断基準が難しく、また無料と有料との境目もしっかり決めておかねばなりません。
事業再構築補助金事業計画書フレーム解説で紹介した「マーケティングプロセス」を書くフレームですが、これにどこまで具体的に書けるかです。
ここに具体的に書けるかどうかで、継続可能かどうかの事業モデルがある程度分かります。
2,大事なことは「集客」の入り口の「見込み客リストづくり」
生産性が上がらない最大の理由は「集客」です。
集客をする為の仕掛けやマーケティングプロセスをどこまで具体的に決めているか、です。
●「見込み客リスト」を取るためのSNS広告やYouTube動画、ブログ、メルマガ、LINE登録をどのようにするのか?
●「見込み客」が最初に購入する「無料商品」をどのようにしているか?
●「見込み客」を呼び込むホームページ、ランディングページはどのようにしているか?
●「見込み客」との接点を増やす為にどんな広告、FAXDM、DM、ポストイン、オンライン展示会を考えているか?
●一度何らかの登録をしてくれた「見込み客」を離脱させない為に、どんな継続コンテンツの仕掛けをしているか?
「見込み客」だけでもいろいろな準備が必要です。
これらが具体的に行動計画に落とし込んでいるか、再度見直す必要があります。
何故なら「見込み客」は一気に増えないからです。
仮にYouTube動画でチャンネル登録が急増しても、見込み客リストに直結しないこともしばしば。
3,継続収入、サブスク収入の商品化
コンサルティングビジネスにおいて、収益の低い人に共通しているのが「継続収入比率が少ない」事です。
継続収入とは、一人のクライアントから毎月確実に売上を仕組みです。
単発コンサルティングだけだと、毎月新規顧客開拓にあくせくして、落ち着かない仕事になりがち。
継続収入を上げる為には「月別コンサルティング計画書」を作成し、最初から1年契約、最低でも6か月契約をすることです。
「経営顧問」と言っても何をしてくれるのか分からない場合、最初から継続契約はしてくれないことも多いでしょう。
下記は私が会計事務所向けに「コンサルティング機能を根付かせる毎月研修の継続指導の計画書」です。
これを見せる事で「年間契約」がとりやすくなります。
4,継続コンテンツとオンライン商品・オンラインセミナーの企画
コンサルティング受注では「アドバイス業務」だけのビジネスは続かないと前述しました。
多くのコンサルタントや中小企業診断士が苦戦しているのは、商品が「コンサルティング」しかないからです。
彼らは「先生稼業」だけで食えると誤解している人たちです。
だからノウハウ習得ばかり熱心で肝心かなめの「集客仕掛け」が弱い方がほとんどです。
間違ってもそういう人から指導は仰がない事が賢明です。
「コンサルティングビジネス」を考えるとき、「アドバイス業務」とオンライン商品、セミナー商品、コンテンツを交えてマーケティングプロセスを決める事が必要です。
おススメしているのがノウハウがあるなら「コンサルティングコンテンツ」をパッケージ化して「Web販売」する事です。
会って直接アドバイスや指導しないと相手が分からないから・・・
これだけに拘っていると、身体が一つしかない以上、上手く集客できても即時間的な限界が来ます。
そして疲弊していきます。
そこで「コンサルティングコンテンツWeb販売」で、自分の知らないところで少額でもいいから売上を上げるマーケティングです。
これについては、下記に「コンサルティングコンテンツWeb販売」の無料動画を公開しているので、ご参照ください。
(無料)コンサルティングコンテンツ Web販売オンラインセミナー
第1部 Withコロナ時代のコンサルティング収入の限界
第2部 売れるコンサルティングコンテンツとは?
第3部 コンテンツ販売 当社のこれまでの経緯
第6部 コンサルティングコンテンツ販売の仕掛け
ご参考に。
大事なことは
●マーケティングプロセス(M)
●コンテンツ(C)
●Web販売(W)
です。
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