赤字脱却の為の「致命傷回避」「撤退縮小」の判断基準
評価
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いかに経営努力しても、「市況」「顧客都合」「外部環境」の変化で、抗えない場合があります。その場合は、「無理に努力して傷口を広げる」ことほどリスキーなことはありません。その場合、「見切り千両」で、「撤退縮小」を検討すべきです。当社では、「撤退縮小のコンサルティング」をする際、「市況」の「脅威」をどう読み解き、「撤退縮小」を行うか、その判断基準に基づくコンサルティングをしています。
下記の16の要素を冷静に見て、判断してください。
「脅威」となる市場の変化チェック | 【致命傷回避・撤退縮小戦略】の方向性 | |
1 | 「価格面」では、顧客(消費者)からのどういうニーズや買い手の圧力が、自社にとって「脅威」となりうるか | 自社の「弱み」が影響し、低価格の要求に対して「時間をかけても」「体質・構造的に対応できない」場合は、該当商材からどう手を引くかの目標や代替戦略を考える。「弱み」を克服してでも低価格化に対応しなければならない場合は、どういう具体策で取り組むかを考える |
2 | 「品質面」では、顧客(消費者)からのどういうニーズや買い手の圧力が、自社にとって「脅威」となりうるか | 自社の「弱み」が影響し、品質の要求に対して「時間をかけても」「体質・構造的に対応できない」場合は、該当商材からどう手を引くかの目標や代替戦略を考える。「弱み」を克服してでも品質要求に対応しなければならない場合は、どういう具体策で取り組むかを考える |
3 | サービス(迅速性等含む)面では、顧客(消費者)からのどういうニーズや買い手の圧力が、自社にとって「脅威」となりうるか | 自社の「弱み」が影響し、サービスの要求に対して「時間をかけても」「体質・構造的に対応できない」場合は、該当商材からどう手を引くかの目標や代替戦略を考える。「弱み」を克服してでもサービスの要求に対応しなければならない場合は、どういう具体策で取り組むかを考える |
4 | 技術革新による代替品や、低価格の輸入品等の供給による「脅威」は具体的にどういう物があるか | 物理的に商材力ベースで外圧に対応できない場合は、該当商材からどう手を引くかの目標や代替戦略を考える。また逆にそれを取り入れる為の具体策を考える |
5 | 社会的なニーズの変化や消費者意識の変化で「脅威」になるとしたら、どういう事か | ニーズの変化に対応できないとしたら、該当商材からどう手を引くかの目標や代替戦略を考える。また逆にそのニーズにあった戦略を導入するには、どういう「弱み」克服策や具体策が必要かを整理する |
6 | 現在の主力取引先や主要顧客の購買力や購入頻度、購入単価は、どうマイナスに作用すると思われるか | 主力取引先の凋落傾向に自社の努力ではいかんともし難い場合は、該当顧客から徐々に手を引く具体策の検討や、今後の有力な可能性客を見出し、それを開拓する為の具体策を出す |
7 | クラウド、インターネット、SNS、ツイッター等、ITの普及で自社にどんなマイナスの影響が「脅威」として現れると思うか | 自社の「弱み」に関係なく、ITを今以上にどう活用する事で、顧客とのコミュニケーションアップや、顧客管理による売上アップ、業務改善が可能かの対策を作る |
8 | 自社の営業地域・マーケットの人口動態やライフスタイルの変化で「脅威」になるとしたらどういう事か | 自社の「弱み」が、マーケットの構造上の衰退に対して、手が打てない場合は、撤退縮小策を整理する |
9 | 今後どういう企業や業者が自社のマーケットに新規参入が考えられるか?またその具体的な悪い影響はどういうものか | 新規参入が増えれば、自社のどういう「弱み」が災いして更に厳しい状況になると予想されるか。その場合、その市場から撤退縮小する対策を整理する |
10 | 競合他社の動きで警戒すべき「脅威」になる動きは何か | 同業の動きが自社の「弱み」に付け込んで、更に業績の悪化が避けられない場合は、勝負するなら、それに相応しい具体策を整理する。あきらめるなら、新たな分野の方向性を出す |
11 | 仕入先の動向や要望で「脅威」になる事は何か(値上げ、事業縮小縮小・廃業、サービス縮減、品質問題等) | 仕入先から左記の脅威の可能性ある場合、自社の「弱み」でそのフォローも難しい場合は、その市場から撤退するのか、残るなら代替戦略を考える |
12 | 外注先の動向や要望で「脅威」になる事は何か(値上げ、事業縮小縮小・廃業、サービス縮減、品質問題等) | 外注先から左記の脅威の可能性ある場合、自社の「弱み」でそのフォローも難しい場合は、その市場から撤退するのか、残るなら代替戦略を考える |
13 | 世界的な資源高(石油含む)の影響で今後どういう「脅威」が業績に影響するか | 今後の原料高、燃料高が進んだ場合、自社の「弱み」からまったく太刀打ちできない時の戦略を決める |
14 | 元請や仲介先(問屋、代理店等)のニーズの変化や自社への圧力ではどういう事が「脅威」になるか | 今以上の厳しい条件になった場合、この市場から撤退するか、自社直販体制を築くかの戦略を整理する。直販を構築する場合は、どういう流通戦略をとるかも検討する |
15 | 直販、通販、ネット販売等の直接販売の動きでは、どういう「脅威」的な展開が今後具体的に業績にマイナス影響するか | 市場の直販の動きから、自社業績の相当部分を駆逐される可能性があるなら、撤退するか、自社の直販を強化するかの選択を行う。また選択した戦略の具体策を整理する |
16 | 既存事業の不動産における「脅威」は何が考えられるか(立ち退き、老朽化、賃料値上げ、近隣ライバル出現他) | 不動産の条件悪化を飲むか、新たな不動産の購入や賃貸を考えるか、自社の「弱み」から、それらが出来ない場合は、撤退するか、新たな方向性を具体化する |
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