赤字経営になるには、理由があります。「この業種は構造不況だから仕方ない」と言うには言い訳です。なぜなら、同じ業種でもしっかり儲かっている企業がある訳です。それは、経営者・取締役の発想と行動の違いです。
赤字経営を黒字化するには、相当の覚悟と努力が求められます。
これまで当社が経営改善計画作成や「黒字化コンサルティング」をする時、どういう姿勢や方向性で「黒字化」を実現したか、20か条に整理しました。
普遍の原則ですが、この20か条を無視して、「赤字経営の脱出」「黒字化」は難しいと考えます。 単に経費カットやコスト削減だけで、「黒字化」の持続は難しいのが実態で、経営者には「コスト削減」「切り詰めた後」の方向性が大事になります。
いかに経営努力しても、「市況」「顧客都合」「外部環境」の変化で、抗えない場合があります。その場合は、「無理に努力して傷口を広げる」ことほどリスキーなことはありません。その場合、「見切り千両」で、「撤退縮小」を検討すべきです。当社では、「撤退縮小のコンサルティング」をする際、「市況」の「脅威」をどう読み解き、「撤退縮小」を行うか、その判断基準に基づくコンサルティングをしています。
赤字脱出のフロー(流れ)
赤字から脱出するには、闇雲に行動するだけでは、かえって傷口が大きくなる可能性があります。その為、しっかりしたステップを踏んで対策を打ちだします。そこで大事な事は、「仮説と検証」です。ここでは、赤字脱出のフローステップと具体的なノウハウを紹介します。
赤字の原因と傾向
赤字には「急激な赤字」と「慢性的な赤字」があります。急激な赤字は『とにかく止血対策』と緊急避難的な行動が求められ、社内は危機感でいっぱいで、緊張感を持って対応します。しかし、慢性的な赤字は、じわーっと蝕んできた赤字で、その企業のクセみたいなものです。それぞれに具体的な手を打たないと最悪の事態になりかねません。ここでは、赤字のタイプ別原因を整理しています。
赤字の要因は外部要因、内部要因が絡み合って発生します。経営者の責任だけに帰するのは厳しい面もありましょうが、しかし、赤字の最終的な責任は、やはり経営者にあります。
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