赤字経営から脱出する為の経営者・役員の行動チェックリスト
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赤字経営になるには、理由があります。「この業種は構造不況だから仕方ない」と言うには言い訳です。なぜなら、同じ業種でもしっかり儲かっている企業がある訳です。それは、経営者・取締役の発想と行動の違いです。
黒字経営に必要な思想と行動 | 行動チェックポイント | 自社の現状? | |
1 | 赤字の原因と対策を冷静に客観的に分析している。「何故赤字なのか」何回も本質を吟味する | 理論的な対策ではなく、人情論、精神論や感情論が先行すると、具体策が打てない | |
2 | リストラ策、設備投資、拡大政策も資金的な裏づけを同時検討している | 資金的な根拠がなくて、各対策を打っても継続性と効果性が出ない | |
3 | 新戦略、商材開発など、会社の新たな戦略は率先垂範して行動している | 新たな事はリスクがつき物。リスクが取れる経営者が直接行動しないと、他の役員任せではほとんど失敗する | |
4 | 既存の商品、既存の顧客を当てにせず、新たな開拓・開発をしている | 今の業績は過去の努力である。過去の顧客や商材にしがみついて、未来はない | |
5 | 損益計算書を時系列でチェックし、売上、原価、経費のバランスを見て対策を出している | 売上偏重、粗利偏重、経常利益偏重など偏った見方をせずに、全体を俯瞰する | |
6 | 資金繰り表を定期チェックし、先行的に資金不足を確認している | 収入予定と支出、過去の流れを常にチェックすれば、数ヶ月先の資金不足は分かるはずである。 | |
7 | 事前に資金計画を考え、対金融機関とも根回しや情報交換している | 金融機関が嫌がる「急な資金需要」がないように計画的にする。 | |
8 | 赤字の場合は、同族不仲も一時棚上げして、一丸で再生の努力をしている | 赤字の時に同族の不仲が全面にでるようでは再生できない。経営者は大儀の為に小異を捨てるべきだ | |
9 | 経営者・役員が率先して難しい事や嫌ごとの責任者になっている | 未収対策、クレーム処理、値上げ交渉など、一般社員では嫌がる事は経営陣が行なう。その後に社員がついてくる | |
10 | 赤字の時ほど、経営者は問題の原因を、他責にせず自責にする。そして自ら積極的なコミュニケーションを図る | 業績が悪いと社内が暗く、会話もなく、ダメな経営者ほど、他に責任転嫁しがちである。本来は全く逆であり、悪いときほど、自ら会話し、人を責めない事である | |
11 | 会議で決まった事を経営者自ら遵守するよう意識的に取り組んでいる | 赤字なのに「決まった事を決まったようにしない経営者」には明日はない。黒字化の決意不足の批判を受けても仕方ない | |
12 | 赤字の場合は、会社を再生する事が全てに優先する。「義理欠く」は仕方ないと思って非情になる事も辞さない | 義理人情が黒字化を遅らせる。会社としては非情に徹し、経営者個人が負担のない範囲で義理人情を重んじる事はやぶさかではない | |
13 | 赤字の場合は一切の見栄を捨てる覚悟を持つ。他人の眼を無視する位の覚悟を持つ | 赤字の時に、まだ「見栄をはる」ようでは、再生は不可能である。見栄につながるクルマ、接待、遊び全てカットの対象である。裸の覚悟が求められる | |
14 | 赤字の場合は、「恥をかく」を気にしない。会社を潰す恥に比べれば、再生途中の恥はたいしたことではない | 「恥」と思うかどうかは価値観で決まる。再生後に、乗り越えた「恥」は経営者の胆識を鍛える。「一時の恥」はただ我慢あるのみ | |
15 | 思い切った経費のカットは、先ず自分から行なう。経営者経費のカットなくして、その他の経費の削減は長続きしない | 赤字の時に「経営者には社員に分からない経費がある」とどんなに理屈を言っても、社員の目は厳しい。自らの経費カットを実践し、公開し、その後社員の協力を貰う | |
16 | 赤字経営が続いた結果、全てを萎縮経営にしてしまうと、将来の眼が全くでない。赤字でも将来投資はしっかりおこなう | 「何でも削減」だと、将来の夢が持てず、有能は社員も離反する。仮に赤字がなくなっても、黒字を維持する事も難しくなる | |
17 | 意思決定と行動のスピードは平時の倍速で行なう。赤字なのにトロトロとした行動では黒字化が遠のく | 赤字対策を打つのに、『コンセンサスをとる』為に時間をかけているようでは、益々泥沼に入る。迅速こそ命である | |
18 | 赤字原因の顧客、商材、市場も今後の見通し次第では捨てる勇気を持つ。捨てる事で新たな知恵がわく | 「捨てる」事でトラブルとリスクが生まれる。では持ち続ける事のリスクと比較して勇気を持って英断する | |
19 | 赤字脱出の為には、自分の意見だけに固執せず、顧客、社員の意見にも耳を傾け、最適な解を求める | 経営者は「自分の意見が一番」という意識が強ければ、視野が狭くなり、往々にして判断を間違う | |
20 | 問題の先送り、都合の悪い情報の隠蔽、その場しのぎでお茶を濁す法人に明日はない。本気でウミを出し切る覚悟がある | 赤字対策には社員、業者、顧客等の各方面の協力が不可欠。表面的な取り繕いでは誰も協力してくれない。 | |
21 | 借入が出来たり、資金対策に一息つけると急に赤字対策の意識が遠のく経営者は「甘い」。次に資金が枯渇した時は手遅れになる | 一時的な資金が出来てもそれは返済義務があり、黒字経営にならなければ更に返済が厳しくなる。一度赤字体質になったら決して安堵せず気を緩めない事 |
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