「シンプルBSCとKPI監査」 出版の執筆も大詰め

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。

 シンプルBSCとKPI監査出版の執筆も大詰め.jpg

2024年3月をめどに「シンプルBSCとKPI監査で業績を上げる経営計画書ノウハウと実例(仮称)」を出版予定です。

これは、私と日本大学経済学部教授の藤野先生、若山経営の若山代表税理士を中心に後3名の方との共著スタイルで出版します。

私の執筆担当箇所(約50000文字)はほぼ出来上がり、他の方の執筆提出を待つばかりです。

この「シンプルBSCとKPI監査で業績を上げる経営計画書ノウハウと実例(仮称)」は、BSC(バランススコアカード)をシンプルにした手法と私のクロスSWOT分析とKPI監査の理論を融合したノウハウと実際の導入企業事例を数社細かく紹介します。

本書では業績があがる企業に共通した「BSCと強みを活かしたKPI経営」のノウハウを初めて体系的に公開したものになります。

またこのノウハウを弊社の「KPI監査士検定」でも展開していきます。

2024年以降「シンプルBSCとKPI監査で業績を上げる経営計画書」とそのモニタリングで、私と一緒に学習し事例を経験し、本書とは別に特別の訓練を受けて事例本を出す方を「上級KPI監査士」として認定する予定です。

1,売上・利益を追っても業績改善の道筋が見えない

「売上利益の結果だけをモニタリングしても結果は出ない」

「行動計画のモニタリングも毎回似たような報告と結果、出来ない理由ばかりで進歩がない」

一般的なモニタリングの実態です。

これまで38年間の経営コンサルタント経験の中で、業績が上がった企業は下記の3つだけでした。

⑴新商品を投入した企業

⑵新規顧客や新チャネルを開拓した企業

⑶新人を入れたり、組織を変えて風を入れ替えた企業

そして、主に⑴⑵の成果を上げる為に、売上利益目標設定とチェックだけでなく、成果につながる行動プロセスを明確にしてPDCAを回す事でした。

しかも行動プロセスをチェックしていくと「やっています」「現在進行形です」などのアナログの答えが返ってきて、「良くなったのかどうか」が見えない事も多々あります。

そこでその「行動プロセス自体」の数値目標を設定をするKPI(重要業績指標)をモニタリングすると、「口先報告」から「事実数値報告」に変わっていきます。

更にそのKPI結果を人事評価に入れる事で明確な目標になります。

この⑴⑵は単なる思い付きではなくSWOT分析で明確な根拠を出し「強みを活かした商材戦略、顧客戦略」として出すようにすることで、より「自信を持った取り組み」にできるのです。

 

2,シンプルBSC理論とKPI監査の経営計画書の理論体系

シンプルBSC理論をベースに、クロスSWOT分析とKPI監査を中心とした経営計画書の理論です。

 シンプルBSC(若山経営で商標登録)とは、従来型の少し複雑で面倒なBSCの中で、一番コアな視点を「顧客視点」「業務プロセス視点」に絞り具体化していきます。

先ず簡単な財務分析から「必要売上」「必要粗利」をはじき出し、それを実現するために必要な考え方や対策の方向性をBSCの4つの視点の戦略マップに整理します。

この戦略マップは「クロスSWOT分析シート」に簡易記載され、どこに分類されるかを図柄化します(そこでは財務視点、学習と成長視点もあるマップ)

そして、「強み分析」「機会分析」を通じて、クロスSWOT分析の「積極戦略」を詳細に導き出します。

この「積極戦略」にはKSF(重要成功要因)の位置づけとして

●商材名

●ターゲット先

●差別化対策

●マーケティング対策

●売り方・作り方

●「顧客視点」「業務プロセス視点」のKPI

●その商材や対策の結果の「業績予測」

まで入っています。

その後、KPI監査でのモニタリングで「行動プロセス数値」を追いかけていくスタイルです。

その体系図が下記です。この8つのプロセスを経る事でより具体的に「収支以外の行動プロセス数値による管理」が可能になっていくのです。

231014_シンプルBSCとKPI監査理論体系図.jpg

 

3,KSFから「顧客視点」と「業務プロセス視点」の2つだけのKPI設定

KSFは「積極戦略」の各商材対策そのものになります。

分かりやすく「基本商材名とポイント」を箇条書きにして表記します。

左に「戦略マップ」があり、「何を(商材対策)どうしたい(KSF)」の箇所にこの部分の戦略要素を「一言集約」します。

そして中央の「顧客視点」の中に「ターゲット名」「具体的なニーズ」「具体的な付加価値」を整理して、「顧客視点KPI」を記入。

下段では「業務プロセス視点」の中で「マーケティング」「製造・構築の仕方」「社内体制」を整理して「業務プロセス視点KPI」を記入します。

一番右側に、この商材戦略を実施した場合の「業績予測」を売上粗利、原価経費でざっくりした概算を書きだします。

このシンプルBSCとKPI監査をベースにしたクロスSWOT分析ではここまで具体的に検討し、固有名詞で落とし込む事を念頭に置いています。

231014_KPI監査用 積極戦略事例画像.jpg

 

4,クロスSWOT分析を反映した中期収支計画

このクロスSWOT分析の「積極戦略シート」が埋まったら、中期収支計画へ展開します。

下記のように既存商材や既存の売り方とSWOT分析で生まれた「新戦略商材」を分けて中期収支計画に落とし込みます。

右側の具体策や概算数値は「積極戦略シート」からそのままコピペしたものです。

この中期収支計画で戦略商材を入れた原価や経費を入れていくと、「中期収支の売上・粗利不足」や「中期収支売上の過大」などが発生します。

その時は再度SWOT分析の「積極戦略シート」に戻って議論し内容、数量や単価見直し作業をします。

こうやって左側の収支計画とその根拠の具体策を右側に一覧化する事でイメージがつきやすくなるのです。

231014_シンプルBSCとKPI監査_中期収支計画.jpg

 

5,KPIをモニタリングするKPI監査の仕方 

中期収支計画の後は、KPI監査のモニタリングシートの作成です。

フレームでは「積極戦略シート」のKPIを入れた時点で自動的に「KPI監査シート」の内容にリンクされます。

SWOT分析の「積極戦略」でのKSFとKPIがそのまま記載されます。

そして毎月又は2か月1回のKPI監査でチェックするために、KPI目標を2カ月ごとにそれぞれ振り分けます。

後は実際の監査で各KPIの予実と進捗状況を確認し、次回KPI監査までの修正行動計画を記入していきます。

KPI監査ではKPIチェックと修正行動計画の中身を確認し、再度修正行動計画を見直していく事が連綿と続けられます。

KPIが予定通りに行けば、下記にように緑になるし、未達なら赤になり、いつまでも未達だとKPIが悪いのか、具体策が悪いのかを再討議するようになります。

231014_シンプルBSCとKPI監査モニタリングシート.jpg

 

このノウハウを更に具体的に今回の出版では解説し、更にこのノウハウを使った実際のクライアントの事例、そしてその後のクライアントの評価も数社掲載しています。

KPI監査スタイルは「具体的に業績改善に直結するこれからのMAS業務の新たなカタチ」として普及させるため、出版する次第です。

今後は「KPI監査士検定」(KPI監査士はRE-経営の商標登録)の仕組みを作る予定です。

 

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