実例記載のない「概念的経営計画書論」はもう結構
SWOT分析、KPI監査、採用サイト、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。
いろいろな方が「経営計画書の必要性や考え方、書き方」の書籍を出しています。
私もその内の一人です。
しかし、私たちが勧めている「商材根拠のある経営計画書」と一般的な「経営計画書論」は何かが違うと感じます。
また、私と付き合いのある経営者やコンサル、税理士からも同様な感想が出ています。
先日のある経営者との会話
何が違うのか?
1,概念論、フレームなら誰でも書ける
一般的な経営計画書本は、その考え方をベースにした概念やフレームが書かれています。
いわゆる「著者がノウハウと思っている事」です。
昨今の経営計画書ノウハウは既に出尽くし感があり、今更新たなノウハウ展開の書籍は少ない。
それより、「分かりやすさを追求」したものが主流になっています。
そして大体の書籍には「フレーム」が出てきます。
そのフレームの書き方説明や具体例もあります。
ただ、
「なるほど、概念は分かった。フレームも分かった。フレームの書き方も分かった。それでどう書けば良いのか?その見本や事例は?」
と質問したくなるものが多いのです。
言葉は悪いが、「概念やフレーム」だけなら、少し文書が書ける方なら誰でも書ける訳です。
2,何故、指導事例が少ないのか
多くの経営計画書本に共通しているのが、「そのフレームを使った実際の実例記載」がない又は少ないのです。
もし、そのノウハウの優位性があるなら、それをコンサルティングした結果があるはずです。
そのノウハウが良いという検証結果である「実例」紹介こそ、その本のコアなはず。
私の本でも、実際の企業の事例は固有戦略が書かれているので、一般公開はしないで欲しいという企業はあります。
しかし、多少表現や固有名詞を変える事で、多くのクライアントは承諾してくれます。
だから、ノウハウにそった指導事例がないというのは、どういうこと?
と思う訳です。
もしかしたら、そのノウハウは空論であり、まだ誰もその通り実践して結果を出してないのでは?
そんなノウハウはどんなに立派な事を論じても空論の域をでない。
我々の出す書籍は必ずそのノウハウに沿った指導実例を経営者の承認の元、掲載されます。
だから指導実例掲載こそ、「経営計画書本」の神髄だと思っているのです。
3,体系的なストーリが見えない
経営計画書本では、考え方や概念が多いというのは指摘した通り。
本にした場合、どうしても目次構成上、縦割りで断片的になりやすい傾向があります。
フレームを解説しても、そこには流れるようなストーリ展開の解説は難しいのが実態。
だから、実例をベースに「ストーリ」を解説する方が、体系的になるのです。
体系的なストーリとは、
「第1段階は〇〇のフレームに、〇〇を〇〇のように検討し記載」
「第2段階では〇〇のフレームに・・・・」
と段階別の書き込み、ストーリと辻褄を合わせるのです。
そうしないと金融機関への説明や従業員への説明で「論理的矛盾」や「論理の抜け穴」が発生します。
4,その通りにすれば、本当に経営計画書が書けるのか
で、その「経営計画書本」のノウハウやフレーム通りにすれば、本当に経営計画書が書けるのか?です。
これはなかなか難しい。
本を読んだだけで、自分なりの経営計画書が書けるという経営者はそうそう多くない。
しかし、フレームにストーリの論理展開の細かい解説があれば、埋め込む事は可能です。
また、どんな書き方、埋め込み方をすれば良いか、事例の解説に沿って行えば少しは楽に書けます(内容の是非は別として)
だから、経営計画書本は「なるべく丁寧に、論理とストーリを明確に書けるノウハウで、事例の解説でより分かりやすい」のがベターだと考えます。
実はフレーム通り書けないのは、そのフレームが普遍的ではないからです。
フレーム自体が複雑だと、フレームの記載項目に該当しない企業では書きにくいと思われがち。
だから、「フレームは簡単。しかし書く内容が詳細で具体的」が続くノウハウだと言えるのです。
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