ヒトも企業も「弱み」を改善するのは時間の無駄

SWOT分析、事業再構築、経営承継の可視化コンサルタントの嶋田です。

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最近つくづく思うことがあります。

我々日本人は、その文化性や種族としての特徴なのか「悪い点」を良くしていこうという努力に時間を使う国民だな、と。

学校の先生も親も「悪いところを指摘して、そこを改善するように指導」しています。

だいたい、「悪い点」を指摘されてもモチベーションは上がらず、気持ちはせいぜい「must」で「やらざる得ない」という心境です。

決して「want to」(やりたい)という気持ちにはなりません。

企業も同じ。

社員の課題や問題点を指摘して改善しようとしたり、企業の課題解決にエネルギーを使いがち。

それでは「飛びぬけるエネルギー」や「大胆な発想」は出てきません。

この前にTVでUSJの復活の立役者として知られるマーケッターの「森岡毅」さんが出演していました。

彼に話から、改めて「弱み克服」がいかに理にかなっていないかを再認識させられました。

1,儲からない企業はバランスを求めがち

確かにバランスは大事。

しかし、バランスを意識するとどうしても「弱み改善」に向かいがちです。

では「バランスの良い企業」とは何でしょうか?

全ての商品や部門において優秀な企業は存在しないし、全事業部が最大利益を出すような「怪物企業」は存在しません。

どの優秀企業も「得意部門」と「不得意部門」があります。

アメリカのGEも東芝同様に企業分割するニュースが流れました。

あれだけ「TOPかNO2の商品しかしない」という方針で、儲かる複合企業のモデルと言われた企業です。

投資家からみれば「コングロマリットディスカウント」と映るのでしょう。

ヒトも企業も「バランスのいい」「お行儀の良い」事を目指すと、魅力がなくなります。

「バランス」は悪くても、「ここが凄い」と際立った方が「FCC(ファーストコールカンパニー)」で最初に声が掛かる企業や人材になるのです。

そういう企業や人材こそ、不況期でも生き残る条件でしょう。

 

2,「弱み」改善はどんなに頑張っても「普通」しかならない

仮に「弱み」を一生懸命に努力したとしても、せいぜい「普通」レベルになるだけです。

「普通レベル」では、誰も見向きもしません。

もともと「弱み」になっている理由があるのです。多分苦手なのです。

苦手な事に時間を割いても、結果は少しだけよくなる程度でしょう。

この「弱み改善」の発想は日本人に根付いているのは、受験が影響しているのかもしれません。

今でこそ「得意な科目を伸ばす」と言われるが、我々世代の共通一次やセンター試験では極端に悪い科目があると志望校には行けません。

すると、「苦手科目克服」という事を意識します。

全体的にいい点数を取る、学校も親もそれを推奨する歴史がありました。

私自身の経験でもコンサルティングにおいてあまり得意ではない項目もあります。

最低限の知識は持ちますが、それ専門のコンサルタントに比べると見劣りすることでしょう。

しかし、SWOT分析や経営計画書、経営承継の可視化などの得意分野においては、かなりの差別化ができていると思います。

どんなに頑張っても「弱み」は「普通」にしかならないなら、その時間を「強み」を更に伸ばし、圧倒的な日本一を目指した方が得策だと考えます。

 

3,時間の掛かる「弱み」改善はいったん捨てよう

「弱み克服」は時間も掛かり、どんなに頑張っても「普通」にしかなりません。

人間も40歳を超えると性格も行動も思考も、余程のことがない限り変わりません。

自己啓発系の研修で「自己変革」を目指すものがありますが、催眠術とか変な洗脳をしない限り、研修程度で「意識改革」はなかなかできないのが実情です。

最近の私の「SWOT分析」では、「強み」「機会」と「積極戦略」だけを徹底して深堀することが増えています。

「弱み」「脅威」はわざわざコンサルタントが指摘しなくても、その本人達が重々承知しているので。

だから「弱み改善」は捨てる位の意識で行います。

そこでまだ「バランスを求める経営者」がいますが、経営者が優柔不断だと従業員も「弱み改善」のふりをして、「強み強化」もほどほどにしか行動しません。

「バランスを求める経営」は中途半端な結果しかでないのです。

そんな「弱み改善」の時間やエネルギーがあるのなら、全時間を「強み強化」に使うのが理屈に合っていると思いませんか?

弊社が行うSWOT分析コンサルティングは、まさに「強みを徹底して伸ばす」為にノウハウです。

コンサルタントも会計事務所も「バランス経営」の提案から「強みに偏った経営」の提案をした方が良いかもしれません。

 

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